「SEからコンサルタントになる方法」北添 裕己
2015/01/15公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(84点)
■システムエンジニア(SE)から
コンサルタントとなった著者が教える
プロジェクト管理のコツです。
システムエンジニアが
プログラムを組むとすれば、
コンサルタントはプロジェクトを
管理します。
管理するとは、
一定の予算と人員と期間内で、
一定の品質で目標を達成することです。
・私の経験上、プロジェクトマネジメントが
きちんとできない人間が経営戦略を
立案できたことはありません(p86)
■プロジェクトは、
計画段階から実施段階に入ると、
進捗管理が必要となります。
進捗管理者は、進捗状況と今後の予定、
問題点と対処方法を
プロジェクト・マネジャーに報告する。
そして実際には、プロジェクトでは
様々な課題が出てきます。
課題解決のポイントとしては、
後に引きずらないよう課題共有のスピード化、
上位へ相談するルールを決める、
起こりうるリスク分析・評価も行うなど、
多層的に仕組み化されていると感じました。
・1作業の節目においては、関係者で
必ず課題の洗い出しを行なう。
2洗い出した課題の「解決策の草案」「責任者」
「課題解決」を速やかに割り当てる。
3・・「課題」と「実行すること」に分類し、
課題表で管理する。
4期限超過した課題は直ちに業務責任者と期限を再設定し、
解決策の素案作成を指示する(p132)
■複雑な課題に対応できる人ほど、
給料も高く、課題とストレスも
高いのだと思いました。
いや、それはストレスではなく
楽しみであるという人は、
コンサルタントを目指すべきだと思います。
それが可能であれば、コンサルタントは、
プロジェクト参加者全員を
幸せにできる仕事なのです。
北添さん、
良い本をありがとうございました。
─────────────────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「話3分の1の法則」・・・
「今日絶対終わらせようと思って
リストアップした作業タスクは、
だいたい3分の1くらいしか終わらない」(p58)
・進捗報告書であれば、
私は「進捗会議終了後すぐ」に
次回の報告書をその時点の予測で
書き始めています(p68)
・オリエンテーションで新メンバーに覚えてもらう項目
基本項目・・役割と想定成果、・・
スケジュールと重要マイルストーン・・
暗黙の了解・・活動するための心得・・(p110)
・進捗報告書のフォーマット・・
チーム名・・タスク名・・今週実績/来週予定・・
問題点・・対処法・・上報(※)
※リーダーが、マネジメントミーティングで
付議が必要と判断した場合、○をつける(p115)
・課題を適切な期限で検討・解決して
処理していくためには「リソース」が
非常に重要になります。そのため、
リソースの不足・配置不備などの課題を
優先して片付けていないと、種々の課題は
検討されずに放置されかねません(p132)
・プレゼンテーションスキル・・・
会話の中では、たとえ不利な質問であっても、
相手の質問を無視してはなりません。
相手に質問されたら、話の途中でも
即座に中断して応答しましょう(p142)
・メモをとり、要点を途中で復唱・確認したら、
最後に必ず「聞き取ったことの要点」「自分の宿題」
「相手の持ち帰り事項」「期日」を確認(p145)
日本実業出版社 (2008-02-10)
売り上げランキング: 47,993
【私の評価】★★★★☆(84点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
■目次
1章 コンサルタントのことを知っていますか?
2章 コンサルタントになるための基礎力・考え方
3章 短期間で最大の成果を上げるマネジメントスキル
4章 案件を勝ち取る提案力と営業力
5章 コンサルタントの報酬体系と採用試験対策
コメントする