「吉田松陰に学ぶ男の磨き方」川口雅昭
2014/12/17公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
吉田松陰先生の「武教全書講録」を読み解く一冊です。右に原書。左に訳と解説という構成。申し訳ありませんが、訳と解説だけを読みました。原書も読み解けるともっと面白いと思うのですが。
・『知る』ということと『わかる』こととはちがうのです。知ってはいても実行されなければ、わかったことにはなりません(p67)
内容は武士の心得ですから、今でいえばサラリーマンの心得のようなものでしょう。小さいことを大事にしなさい、知識よりも行動が大事など、現代でも活用できる内容となっています。今も昔も組織で生きる人には、共通する思い・考え方のコツがあるのだと思いました。
・仕事がなければ必ず何らかの事態を想定してそのことを考える(p97)
原書に興味ある人には、非常に役立つのではないでしょうか。武士というものは、サラリーマンと一緒で、まじめに仕事をしていたのだと思いました。時代は変われども、日本人の特性はそれほど変わっていないのかもしれません。川口さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・武士の一日というのは、仲間や客に会う以外には、武芸を習い、武士の武士たる意味を考え、刀など武器の手入れをすることの三つにすぎない(p21)
・一見無用と思えるものが実は大切な役割を果たす。君らも日々の細事を大切にしなさい(p71)
・家臣が上司に慣れ近づきすぎると、法令を軽視するようになり、本当に主君に恭敬の意を表すべき時に心がこもらなくなる(p103)
・「粗末な服や貧しい食事を恥ずかしく思い、住まいの快適さを求めるような者は志士ではない・・武道を鍛錬し、国家の御恩に報い、父母の名を顕そうと心懸ける(p149)
【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
壱 武士の行うべきこと
弐 愚直に道を守る
参 仁義を自得する
四 武士としての心得
伍 志の高さ
六 覚悟の道とは
七 武士の志
八 心中に覚悟をもつ
九 己の敵は己と知る
十 武士の家計
拾壱 男子の覚悟、女子の節義
拾弐 男の忠孝が女の貞節を育む
拾参 気力を奮い起こせ
著者経歴
川口雅昭(かわぐち まさあき)・・・昭和28年山口県生まれ。同53年広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。山口県立高校教諭、山口県史編さん室専門研究員などを経て、平成10年岡崎学園国際短期大学教授。同12年より人間環境大学教授。吉田松陰研究は30年に及ぶ
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
読んでいただきありがとうございました!
コメントする