「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」白石 まみ

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マーガレット・サッチャー―鉄の女の涙 (リンダブックス)

【私の評価】★★★★☆(80点)


■「鉄の女」と言われた
 英国初の女性首相マーガレット・サッチャー。


 引退し、夫を失った彼女が、
 幽霊の夫とともに過去を振り返るという
 映画のような小説となっています。


 鉄の女サッチャー首相の
 映画タイタニック風でしょうか。


■彼女は、
 英国病と呼ばれる経済低迷に対し、
 徹底した民営化と規制緩和を実施。


 この政策は、外資の投資も呼び込み
 その後の英国の経済成長の
 きっかけとなりました。


 しかし、
 金融引き締めも同時に行ったことから、
 在任中に景気が良くなることは
 ありませんでした。


・私はこの極端な社会主義傾向では、
 人は現状に甘んじ、自立ができなくなると思った。
 人は自分の責任において、社会に存在しなければ
 ならないと信じていた。(p59)


■在任中のフォークランドへの
 アルゼンチン侵攻に対しては
 徹底抗戦。


 竹島のように大人の対応を
 求める声に対して
 決して譲ることはありませんでした。


 平和的な解決に向けた交渉はしますが、
 侵略者は許さない


 どのような損失があるとしても、
 その信念だけは曲げることは
 なかったのです。


・「フォークランドのために戦争を始める?
 二万キロの遠方にあり、英国住民も少数、
 政治的、経済的にも重要でないのでは?」・・
 「ハワイと同じよ」・・「1941年のことですよ。
 日本が真珠湾を奇襲した。あの時、米国は・・
 東条英機を許しました?・・(p211)


■議論好きの欧米でも、
 長期的には良くても短期的に悪い判断は、
 難しいことがわかりました。


 大きな変更には、必ず損をする人が
 激しく抵抗し、攻撃してくるのです。


 それでも信じる道を
 貫き通したサッチャー首相の
 辛さもわかりました。


 白石さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「人は人。何事も自分の意思で決めなさい
 「むやみに皆の真似をしてはいけないよ。
 自分が信じる道をいきなさい」
 こんなことをよく父から言われた。(p35)


・「マーガレット消えろ!」と窓を叩かれ、
 石を投げられた・・・
 でも、私は一切、気にしなかった。
 私には自分の政策により、数年後の
 この国を変えていく自信があったから。(p181)


・苦渋の決断を下すと、その時は憎まれても、
 何世代か後に感謝を受ける
 あるいは忘れられ、ゴミと一緒に捨てられる(p241)


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白石 まみ
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【私の評価】★★★★☆(80点)


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