「リーダーは話を1分以内にまとめなさい」沖本 るり子
2014/10/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
30代前半で取締役となった著者が教えるリーダーのコミュニケーション術です。前半は、声掛けや、挨拶など標準的なノウハウが続きます。著者は現役時代は、「こんなこともできないの?」といった優秀な人にありがちなタイプでした。そのため、相手の気持ちに立ったやる気を促すノウハウが多いのでしょう。
例えば、気になったときは、「何かあればいつでも相談に乗るよ」と声をかける。自信が持てない人には、「あなたはできる人です」と、その人を承認してあげる。部下が新規のお客様とアポイントをとるたびに、「よく頑張っているね」と声を掛ける。著者は、常に「確認」のスタンスで「あれ?いつもより元気がないように見えるけど、大丈夫?」というように声を掛けるという。
そして部下にはいろいろなタイプがいますので、それぞれに適切に対応する必要があります。実力があるのに、自信がないタイプ。文句ばかり言って、代案を出さないタイプ。感情的になって暴言を吐くタイプ。仕事を抱え込んで独りで仕事をしているタイプ。こうした人たちと苦労したことで、この本のネタが集まったのでしょう。
・問題を提起するばかりで、解決策や改善策をまったく出してこないんです・・「へー。その人は職場にとって、すごく貴重な人財ですね」(p39)
実用的で適切なアドバイスが印象的でした。かなりの苦労をされた方とお見受けしました。
沖本さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・間違うことは問題ではなく、その間違いに気づいていながら注意もできないリーダーのいるような会社とは取引したくない(p62)
・すぐに感情的になる部下・・・ダメなんですよ!」「なるほど。君の言っていることは理解したよ。なんとか解決する方向で考えよう。今の話の要点は・・・(p86)
・1分以内に社外の交流会で自己紹介するポイント・・自社の事業を一言で話す→自分の会社での役割を話す→名刺交換で聞きたいことを話す(p195)
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【私の評価】★★★★★(93点)
目次
01 部下に声を掛ける
02 部下をほめる/部下を叱る
03 部下に頼む
04 部下の話を聞く
05 リーダーとして意見を言う
著者経歴
沖本るり子(おきもと るりこ)・・・株式会社CHEERFUL代表取締役。専門学校を卒業後、江崎グリコ株式会社等を経て、某管財商社に入社。業務改善・業務改革のプロジェクトマネジメントを行い、30代前半で取締役となるも会社は倒産。現在では「人財開発育成」をメインに、企業研修や公開セミナーの講師を務めている
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