「本当は怖い韓国の歴史」豊田 有恒
2014/07/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
韓国の歴史に学ぶという一冊です。「憎しみと悲しみの大地」という表現がありますが、韓国もそうした歴史を持っていることがわかりました。常に外敵が侵攻してきて、生活はめちゃくちゃになる。記録されているだけでも、朝鮮半島は、実に960回も、異民族の侵入を受けているのです。
政治家は内輪もめでまとまりません。韓国では、国が滅ぶと、王族家臣など主だった人々すべてが、強制連行されてしまいます。だから日本統治下で、多くの朝鮮人が、内地の日本人と同様に戦時徴用されたことを強制連行と呼ぶのも、こうした歴史を踏まえたプロパガンダなのです。さらに朝鮮では、征服された敵に美女を献上していました。日本も、当然、美女をさらって、従軍慰安婦にしたにちがいないと考えてもおかしくないわけです。
最近、北朝鮮で張成沢(チャン・ソンテク)が粛清されましたが、歴史から見れば不思議ではありません。敵を殺さなければ、自分が殺されるのです。大陸ではこれが現実であり、それが理解できない日本人は、平和ボケなのでしょう。
・韓国の歴史は、政争と殺戮に満ちている。・・・敗者は、殺さずにおけば、大国を頼みにして、捲土重来をはかるかもしれない。だから、殺すしかないのである(p136)
韓国は先進国に見えますが、昔から今まで血縁主義、同族主義の国であるという。誰も信じられないので、身内しか頼れないのです。だから現代(ヒュンダイ)も、三星(サムソン)も、本質は同族経営なのです。韓国人が二人集まると、三つの党派ができるという冗談があるくらいで、他人を蹴落としてでも上に行こうとする社会なのです。
特に李朝の時代は、有能な人物は、ねたみ、そねみで殺されてきた歴史があります。国家の将来を考える人も、あえなく殺されるのです。グループ間の戦いが続き、国民そっちのけで内紛が起こるという歴史を繰り返してきたのです。
まったくかわいそうな韓国人の歴史でした。ただ、そうした歴史だからといって、日本に迷惑をかけないでほしい。日本人も韓国人を助けようとするのではなく、そうした目で遠くから見てあげるのが良いのではないかと思いました。深くかかわると、「憎しみと悲しみの歴史」に飲み込まれるような恐怖を感じるからです。
豊田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・仏教に帰依すると、きれいさっぱり神道を捨てる。儒教を国教とすると、仏教を弾圧する。儒教が重荷になると、今度はキリスト教に改宗する。直情怪行の韓国人らしい。日本人のように、神道と仏教を混交される度量はない(p188)
・韓国が、日本の天皇を日王(イルワン)と呼んでいるのは、歴史上ずっと皇の字を使うことが許されなかったため、その字を日本人が使うのが、面白くなかったからである(p207)
・大韓帝国は、わずか13年で、日本に併合される・・・多くの矛盾も悲劇もあったが、あくまで日本の一部として併合したのである・・・あくまで自己主張を貫くことが、韓国人の得意技だが、きちんと検証してもらいたい。(p209)
・史上最悪の朝鮮王朝から、韓国人を解放したくらいに思うほうが、ちょうどいい。韓国人の反日は、いわばプライドの問題に過ぎないのだ。・・・書斎人を尊び、肉体労働を嫌う国民性は、いまだに消えていない(p211)
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【私の評価】★★★★☆(84点))
目次
第一章 古朝鮮という虚構
第二章 加羅国の始祖・首露王
第三章 高句麗の王・広開土王
第四章 百済最後の猛将・階伯将軍
第五章 善徳女王 第五章 大詐栄
第六章 張保皐
第七章 王建
第八章 李氏朝鮮の祖・李成桂
著者経歴
豊田有恒(とよた ありつね)・・・1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開する
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