「記憶の法則」トニー ブザン
2013/06/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
■私の長年の疑問の一つは、
学校では暗記すべきものは提供しますが、
暗記する方法は提供してくれないことです。
これは、
水泳教室でプールは提供するが
泳ぎ方は教えてくれないようなもの。
世の中には、場所法、物語法、置換法・・
といった記憶術がいくらでもあるのです。
・リンク法・・・各事項が次の事項に連結(リンク)あるいは連合する、買い物リストのような短い事項のリストを記憶するのに用いられる(p52)
■記憶術の共通点は、イメージで覚えるということ。
自分のよく知っている場所をイメージして、
その場所を物を結びつける。
または、ごろ合わせのような置換によって、
単なる数列を物に変換してしまう。
物に変換してしまえば、
あとはその物を使って
物語を作ってしまえばいいのです。
・ローマ人は・・家の玄関や部屋を想像し、好きなだけ多くの置き物や家具類でその部屋を満たした。おのおのの置き物や家具が、彼らの記憶しようと思うものごとをそれにくっつけておくためのリンク・イメージの役割を果たしたわけである(p80)
■英語向けの記憶術ですので、
日本語向けがあればなあ・・・、
と感じました。
日本で最も使われているのは、
ごろ合わせでしょうか。
みなさんも「記憶術」で検索してみて、
記憶術をトレーニングしてみると
それまで苦痛であった暗記が、
面白くなるかもしれませんよ。
ブサンさん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・メジャー記憶法の特殊な符号
0=s, z, 軟音のc
1=d, t, th
2=n
3=m
4=r
5=l
6=j, sh, 軟音のch, dg, 軟音のg
7=k, 硬音のch, 硬音のc, 硬音のg, ng, qu
8=f, v
9=b, p(p98)
・名前と顔の記憶の原則・・・
(1)その人の名前について、はっきりした精神的イメージをもつこと。
(2)その人の名前の発音が実際に「そのまま聞こえる」ほどにすること。
・・
(4)いっぷう変わった、異常な、あるいは独特な、顔の特徴をさがすこと。
(5)漫画家が何か目立った特徴を誇張するようなやり方で、・・
(6)想像力と誇張と一般的な記憶の原則を用いて、目立った特徴のどれも、その人の名前と結びつけること(p183)
・名前を顔を覚えるためのブサン式エチケット法・・
(1)・・・自分の記憶はよくなっているのだと「思え」・・
(2)観察する・・・
(3)耳を傾ける・・
(4)もう一度言ってもらう・・・
(5)発音を確かめる・・
(6)綴りを教えてもらう・・
(7)・・名前の背景や由来・・
(8)名刺の交換・・
(9)会話中に名前を繰り返す
(10)心の中で繰り返す・・
(11)・・名前に関して、自分で集めたどんな材料でもあれば思い出してみる・・
(12)別れ際にまた繰り返す・・
(13)復習・・心の中で・・写真・・名前と顔の記憶日記・・個人カード・・(p177)
・「常識」に反して、学んだことの記憶はすぐ低下し始めるのではなく、むしろあなたがとる中休みのあいだに上昇するのである。・・・あなたの左右の脳半球が、無意識のうちにしばらく「えり分け」をするという事実のためである(p227)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
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目次
1 記憶の潜在能力
2 あなたの現在の記憶能力をテストする
3 記憶の歴史
4 超強力記憶の秘密の原則
5 リンク法
6 数字の形との連想法
7 数字の発音との連想法
8 ローマン・ルーム法
9 アルファベット法
10 今まで身につけた能力を倍増する方法
11 メジャー記憶法
12 トランプ記憶法
13 長い数字の記憶法
14 電話番号の記憶法
15 予定や約束の記憶法
16 曜日の記憶法
17 歴史的年代の記憶法
18 誕生日、記念日、歴史上の年月日の記憶
19 ことばのおぼえ方
20 名前と顔のおぼえ方
21講演、笑い話、せりふ、詩、記事、本の内容などのおぼえ方
著者経歴
トニー・ブザン(Anthony Peter "Tony" Buzan)・・・1942年-2019年。イギリスの教育コンサルタント。イギリスのロンドンのパルマーズ・グリーン出身。「マインドマップ」を案出し、世界各地でその普及活動をした。
読んでいただきありがとうございました!
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