「できる人は5分間で仕事が終わる」マーク フォースター
2013/02/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
仕事における効率的な時間術をまとめた一冊です。前半はややだれますが、後半は実例を含んでよくまとまっていると思います。
まず、最初は、自分の仕事量をコントロールするところからはじめます。自分の状況を説明して、仕事の量を調節してもらうよう交渉するのです。ただ、実際には上司との交渉になりますから、難しいことかもしれません。英語ではアサーションと言いますが、言うべきを言うということは、日本人は苦手ですので参考にしたい点です。
・「すみませんが、今している仕事の優先度合いを考えると、新しい仕事を入れるのは難しいと思います。期限を延ばせる仕事があるでしょうか?そうすれば、この仕事に取りかかれると思います」と自分の状況を説明しましょう(p24)
次は、仕事を分解することです。
分解することで、仕事が小さくなるので仕事への抵抗感が減ります。抵抗感が減れば、それだけ手をつけやすくなるのです。さらに時間まで分割してしまい、十分間という時間内にどこまで作業ができるのか、ゲーム感覚でダッシュを繰り返す方法もあります。
・手紙やEメールのやり取りといった単調な仕事を十分間ダッシュでやってみることです。・・・ダッシュが終わったら、仕事を完全に止めるのを忘れないように。(p93)
最後に、重要なポイントは、「抵抗」の大きな仕事から手をつけることです。それも、できれば就業時間前に手をつけたい。「抵抗」の大きな仕事を午前中に手をつけることができれば、午後は、適当な仕事を楽に処理していくことができるのです。
特に午前中は体も頭も疲れていませんので、抵抗の大きな仕事を進めるには唯一適切な時間帯です。この時間帯に、一番たいへんな仕事をもってくるのが、時間管理ということなのでしょう。
・「後でやる」はやらないこと・・・「一番抵抗を感じることから一日を始めなさい」(p177)
なかなか実践的な本でした。前半でくじけず、なんとか中間以降まで読んで行ってください。後半は事例も多く読みやすくなっていきますよ。
フォースターさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・とりあえず、全ての仕事を二等分する(p122)
・とりあえず五分間やってみる(p88)
・一定の休憩時間を取ること。三十分に一度、五分間の休憩を取るだけで、疲労度が大きく違ってきます。休憩の間は好きなことをすることです(p103)
・自分を特定の仕事のために雇う・・・そう考えることで自分を仕事から切り離し、 仕事に枠組みを作ることが出来ます(p151)
・「集中すればどんなことでも出来る、しかし同時には出来ない」という古い諺があります(p19)
・どうでも良い仕事ばかりはかどる「今すぐやる」(p55)
・電話より抵抗が大きいのは、この本の執筆です・・・締切りまで四カ月半あります。・・・通用業務にかかる前に、執筆したことにご注目下さい(p198)
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
1 まず、"NO"と言う
2 魔法使いからの5つのアドバイス
3 人間の持つ最高の道具―注意力
4 締切りがない仕事の対処法
5 短距離走のように仕事をする
6 プロジェクトにはどう対処するか?
7 仕事の枠組みをシステム化する
8 それでも「やりたくない」仕事の対処法
9 私の時間日誌
10 さらに人生を豊かにする3つのこと
著者経歴
マーク・フォースター(Mark Forster)・・・英国在住のライフ・コーチ。コーチングや講演を通し、単なるタイム・マネジメント論に留まらず、夢の実現のためにどう時間を使うかを説いている
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