「できる5％のビジネスマンは潜在意識を必ず活用している」山田 浩典

【私の評価】★★★☆☆（72点）

要約と感想レビュー

　京セラで稲盛和夫とともに働き、「潜在意識ってあるんだ！」と確信した山田さんの一冊です。

　著者がセラミックの包丁開発で悩んでいると、稲盛さんは、イメージしろ。そのイメージがカラーになったら、包丁はできると断言。そして実際に、実現してしまったのです。

・稲盛さんは言葉を続けます。「まず、セラミックで包丁ができた場面を思い浮かべ、その様子を繰り返しイメージするんだ（ｐ18）

　著者はセミナーで潜在意識を実演して見せます。例えば、参加者全員で、Ａさんに「俺はおまえが大嫌い」と目で伝える。するとＡさんの腕が簡単に下がる。

　一方、参加者全員でＡさんに「私は貴方が大好き」と目で伝える。するとＡさんの腕が強くなり、下がらなくなるのです。

・一片の疑いもなく、堂々と自信を持って願う（ｐ134）

　自分の考えている波動が、自分の行動に影響し、周囲の人にさえ影響する。これは事実だと思います。

　また、その影響の大きさにも怖いものがあります。潜在意識が信じられない人に推薦します。山田さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・金メダルを獲得した村田選手・・・冷蔵庫に「オリンピックで金メダルをとりました。ありがとうございます。村田諒太」という紙が貼ってありました（ｐ174）

・潜在意識は、その人の思いをそのまま現実に映し出します。実現してしまうのです（ｐ62）

・潜在意識は主人である顕在意識が繰り返し行動しているのをじっと見つめながら、顕在意識が何をしたいと思っているのかを懸命に感じ取ろうとしています（ｐ73）

【私の評価】★★★☆☆（72点）

目次

第1章　私と潜在意識の出会い
第2章　潜在意識を理解する
第3章　潜在意識を動かすイメージング
第4章　3つのツールで潜在意識を最大限、活用する
第5章　いまの時代こそ、潜在意識を活用して生きるとき

著者経歴

　山田浩典(やまだひろみち)・・・1947年生まれ。神奈川大学を卒業後、日本オリベッティ(株)を経て、1980年に京セラ(株)に入社。セラミック産業機械部品開発営業を担当。セラミック製包丁、ハサミをはじめ、多くの商品開発に携わる。その後、前職と同様に京セラ創業者・稲盛和夫氏直轄である、ソーラーエネルギー事業部創設から事業拡大のための販売会社・京セラソーラーコーポレーションの設立プロジェクトメンバーとして関わる。「メンタルイノベーションセミナー」を実施し、短期間で飛躍的に実績を上げる。京セラを退職し、独立後は、BUNAシステム(株)を設立。「メンタルイノベーションセミナー」を行い、その効果に驚きの声が多数寄せられている。

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