「竹島は日韓どちらのものか」下條 正男
2012/08/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■話題の竹島についての書籍を一冊、
ご紹介します。
テレビでは詳しく説明してくれませんので、
本で読むしかありません。
この本によると、17世紀から
日本と韓国(朝鮮王朝)はそれぞれ竹島を
自国の領土だと認識していたことがわかります。
つまり、17世紀からお互い、
竹島は自分の領土と認識していたのです。
・竹島問題の発端は朝鮮王朝の粛宗時代(在位は1674~1720)
の十七世紀まで遡る・・・安龍福という漁民が日本に渡り、
鬱陵島の属島である竹島(p12)
■そして1945年の日本敗戦により、
韓国は領土拡大を意識し、
1949年には対馬も韓国領であったと
主張しています。
(当然、却下)
そして1951年に調印された
「サンフランシスコ講和条約」では、
竹島は朝鮮ではなく日本領。
これに納得しない韓国は、
講和条約が発効する前の1952年に竹島を含む
「李承晩(イスンマン)ライン」を
宣言します。
1992年に中国が尖閣諸島や西沙・南沙諸島を
「領海法」で、中国領としたのと
同じ手法ですね。
・竹島は、朝鮮領の範囲を規定した1951年調印の
「サンフランシスコ講和条約」の第二条(a)項では、
朝鮮領から除外され日本領となっていた。(p18)
■確かに17世紀からお互い
自国領と認識していたのはわかった。
ただ、それが認められないから、
韓国は実力行使したということです。
敗戦国の日本だから
何をしてもいい、という
感覚なのでしょうか。
この韓国が勝手に宣言した「李承晩ライン」により
日本の漁民5名が殺害されています。
この論理から言えば、
アメリカは先住民のものである、
だから欧州からの移住者は排除していい、
殺していいということになります。
あんまりすっきりしませんね。
下條さん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・1952年(昭和27年)1月18日、
韓国政府が「李承晩(イスンマン)ライン」を
宣言して竹島をその中に含め・・・(p8)
・朝鮮時代の太宗17(1417)年2月、朝鮮政府は鬱陵島へ
渡ることを全面的に禁じ、鬱陵島に人を住まわせない
空島政策をとることにした・・倭寇や仮倭を未然に
防ぐには島嶼から島民を連れ出し、日本人との接触を
絶つことが最も有効な方法と考えたのである(p23)
【私の評価】★★★★☆(80点)
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