「世紀の誤審 オリンピックからW杯まで」生島 淳
2012/08/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■今回のオリンピックも
審判の判定に議論がありましたが、
審判にまつわる書籍を一冊ご紹介します。
審判も人間ですから、
間違えることもあります。
しかし、実際には、
力関係や金銭授受で、
判断を変える人もいるようです。
・エクアドル人のバイロン・モレノ氏・・・
韓国にはPKが与えられた。・・・
かなり疑問が残る判定だった。この時点で
「韓国は審判を買収しているのではないか」と
疑った人も多かっただろう・・・
90分間にイタリアは四枚のイエローカードをもらう(p55)
■パターンとしては、
発展途上国の審判が買収される。
社会主義国家と自由主義国家で
仲間意識から有利な判定をする。
実力も政治力もある強豪国には
有利な判定がなされるのです。
これは、プロ野球でも
その傾向があるとのこと。
・微妙な判定は全部強豪国ボールになった気がする・・・
ラグビー界を形作る一部である限り、
しがらみから抜け出せない(p143)
■人間が判断する限り、
誤審はなくならないのでしょう。
特に最近はテレビでリプレーが再生され、
だれでも事実を見ることができますから、
テニスのような画像分析による判定が、
導入されていくのでしょう。
生島さん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・フィギュアの世界では「ナショナル・バイアス」、
国による偏りが見られると言われていた・・・
ベルリンの壁が崩壊した後も東西冷戦は
終わっていなかった(p81)
・メジャーリーグを経験したある日本人は・・
「外国人打者にはストライクゾーンがかなり広い。
反対に外国人投手に対しては、
ストライクゾーンがかなり狭いから、
カウントを取りにいくのがかなりむずかしい」(p164)
・パリーグのストライクゾーンが狭い・・・
ストライクゾーンは、投手と対戦する打者によって
微妙に変化する。(p167)
光文社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
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