「リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる」 酒巻 久
2012/05/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
■キヤノン電子社長の酒巻さんの一冊。
1999年に酒巻さんが社長になってから
株価はピークで8倍。
現在でも4倍になっています。
キヤノン電子は、利益率10%以上の
高収益企業なのです。
こうした成果を出すコツが
あるのでしょうか。
・普遍的でシンプルな「利益を出す方法」は、時間もコストも、すべてを半分にしていくこと(p31)
■まず、人を育てることを
重要視していることがわかります。
人とは、まず「自分」のこと。
次が、部下です。
まず、自分がその分野の
第一人者になる。
その上で、部下にも
第一人者になることを求めるのです。
・もし部下に挑戦意欲のないタイプがいたら、「第一人者を目指すつもりで頑張らないと、いずれ居場所がなくなるよ」と言って繰り返し奮起を促す(p23)
■酒巻さんの定義する一流の人とは、
仕事ができるだけではなく、
ビジョンを持ちつつ、
危機管理もできる人。
つまり、ちょっと高い
目標設定ができる。
そして最悪を想定して、
危なそうなところに
先手先手と手を打っていける人なのです。
・一流の人=上司から見たとき「生意気な人」
・問題が発生しないように常に先手先手を打てる
・夢とロマンを含めた新しいビジョンを描ける構想力(p196)
■読んでなるほどな、と思いました。
一流の人は、なかなかいないものです。
いても生意気なので、潰される可能性がある。
酒巻さんは潰されなかったのです。
酒巻さん、良い本を
ありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「ピカ一運動」・・・四人一組で何でもいいから世界一を目指す。(p164)
・大事なことは・・現実的な目標、コンペティターを設定し、適度な緊張感で仕事に臨み、小さくてもいいから部下に達成感を味わってもらうことだ。(p83)
・毎年の方針は課長のものまで全部目を通す。そうすることで課長に緊張感が生まれ、自分の方針と真摯に向き合うようになるからだ。(p68)
・同じ失敗を二回繰り返したら、始末書を書いてもらう・・・「今後、同じような行為を行った場合はいかなる処分を受けようともそれに従います」という一文を必ず入れてもらう(p134)
・実際に私は部下にも「叱られているうちが花だぞ」と公言していたし、叱ってもしょうがないと思った部下には、とても優しく接してきたものだ(p157)
・「技術人脈マップ」・・・自分の苦手な分野である機械、物理、化学、事業計画などをカバーしてくれそうな人材を社内で探し、どの部署にどんな技術を持った人材がいるのか、それをリストにまとめた(p76)
▼引用は下記の書籍からです。
朝日新聞出版 (2012-05-18)
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【私の評価】★★★★★(93点)
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