「リーダーのための伝える力」酒巻 久
2015/09/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
■キヤノン電子の酒巻社長の一冊です。
リーダーとは
自分で仕事をするのではなく、
人を動かして成果を出す人。
人を動かすのは、
リーダーの設定した目標と
リーダーが作る緊張感です。
・リーダーの仕事に対する姿勢と目で
「緊張感」を作り、
適切なマイルストーンの設定で
「達成感」を部下に持たせる(p49)
■緊張感は、
叱るべきときに叱ることで
作られます。
そして目標があるから、
目標が達成される。
リーダーは常に
あるべき姿を目指して
向かうべき方向を示すことが
大事なのでしょう。
・叱るべきときに叱らないような上司のもとでは
部下は成長できない。・・
部下や社員にいい顔をするばかりで、
組織はガタガタになってしまう(p99)
■リーダーとして部下に
要求していくことが大事だと
感じました。
要求が緊張感を作り出し、
部下も要求を達成するために
手を打っていくことができるのです。
酒巻さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・一番大事なことは、
自分の夢と目標を部下に
語り続けることである(p86)
・かつてキヤノンは「打倒ライカ」
「打倒ゼロックス」という壮大な夢を掲げた。
世間からは「巨像に抗う蟻だ」と笑われた。
だからこそ「いまに見ていろ!」と
みんな燃えた(p17)
・組織を改革するときに一番、有効な方法は、
まず一つの部署から変える(p2)
・部下から上がってきた新製品開発や
業務改善などの「提案」に関して、
課長が拒否する権限をなくした(p81)
・弊社では、課長級以上に週一回、
レポートの提出を求めている・・
1 何を課題(目標、目的)として
この一週間仕事をしたか
2 課題の克服や目標、目的達成のために何をしたか
3 その結果はどうだったか
(現状はどうか)
4 今後の課題(目標、目的)は何か、
これからどうすべきと考えるか(p161)
・ソフトウエアの開発も同じで、
能力の高い人と低い人を一緒にすると
必ずバグが多くなる(p62)
・叱るのはいい加減な仕事をした
「直属の部下」だけ(p63)
・指示を出したら、その内容が正しく
「伝わったか」、結果は「どうなったか」を
必ず確認することである(p103)
・全部門の全従業員を対象に、「失敗・成功事例」を
報告してもらう制度を運用している・・
1 報告すれば、その失敗は不問に付す
2 挑戦的な失敗は人事考課で
プラスの評価とする(p187)
・弊社では、人も組織も三、四年をめどに異動や
引っ越しをさせるようにしている。オフィスであれば、
物理的に課の位置を引越しさせる(p197)
朝日新聞出版
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【私の評価】★★★★★(90点)
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■目次
1章 部下のやる気を引き出し、闘う集団へと変える伝え方
―意識と行動はどうすれば変わるか
2章 コミュニケーション・ミスを防ぐ伝え方
―「聞けない病」を撲滅する
3章 伝わる話し方、伝わらない話し方
―リーダーのための話し方の極意
4章 伝わる文章と手書きの力
―手でものを考えるということ
5章 暗黙知の伝え方
―忍耐強くマンツーマンで
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