「江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる」小島 慶三

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江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる (中公新書)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■外国人の目には、
 江戸の社会はどのように映ったのか。


 外国人の日記、書籍、資料から
 江戸の社会を検証する一冊。


 人によって感じ方がちがうのは当然で、
 好意的に評価する人、
 否定的に評価する人、
 いろいろだったようです。


・支那人は物質的関心しかないが、日本人の場合には、
 道徳的な欲求と物質的な節度は調和している。日本人の
 献身感、連帯感は、支那人よりも遥かに優れている
 (モンブラン)(p166)


■おもしろいのは、来日した外国人が
 軍人が多かったこともあると思いますが、
 日本をいかに支配しようかと考えていること。


 支配できないのであれば、
 通商をもって儲けよう
 と考えているのです。


 結局は、今も昔も、
 金儲けが最大の目的なんですね。


・日本は武力によって圧することは困難、不可能である。
 なぜならば、日本は住民が多い。
 しかも勇武である。死を恐れない。・・
 従ってこれを我が手に収めるには
 布教をして人心を収攬(しゅうらん)する他はない
。(ロドリゴ)(p27)


■「JIN―仁」というテレビ番組がありましたが、
 江戸時代にタイムスリップしてみたいと
 思いました。


 外国人が江戸に感じたのは
 貧乏、質素だが笑顔で楽しそうな町人。
 死を恐れず、体面を重んじる武士。
 それが私たちの祖先なのです。


 小島さん、良い本を
 ありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・世界の歴史に照らしてみても
 270年の長きにわたって、平和を維持したのは、
 この江戸時代をおいてほかにない。(p5)


江戸の人口は享保年代(1716~36)では130万人に達し、
 世界最大の都市であった・・・ロンドン70万人、
 パリ50万人、ウィーン25万人程度であった。(p80)


・ペリーのあとで日本に来たハリス(1804~78)は、
 日本との交渉にあたって武力を用いなかった・・・
 日本の開国、通商を勝ちとるわけである。
 ペリーが結んだのは和親条約であるから、
 実質的な開国をさせたのはハリスである。(p151)


・本当に15年しか経っていないということは、
 全く信じ難い・・
 将軍はいなくなった、老中もいない・・
 三条さんは、今総理大臣になっている。
 冒険をしてスコットランドへ行った
 青年達のうち、伊藤さんは内務大臣になっており、
 井上さんは外務大臣になっている。
 (ジョン・R・ブラック)(p141)


・太政官布告では、真っ先に裸体を禁止している。
 そして混浴も、婦女の行水も、禁止している。
 それから春画とか珍具、入れ墨、落書も禁止・・・
 立ち小便はいかん、提灯なしで馬車を動かしてはいかん・・・
 外人に対して恥ずかしい思いをするという
 恥の論理である(p157)


江戸の産業ルネッサンス―近代化の源泉をさぐる (中公新書)
小島 慶三
中央公論社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


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