「コーチングの神様が教える「前向き思考」の見つけ方」マーシャル・ゴールドスミス マーク・ライター
2012/02/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■エグゼクティブ(経営者)向けコーチングの
第一人者のアドバイスです。
経営者相手にどういう話をしているのかな、
と思いましたが、
それほど変わらないように感じました。
ある程度出世した人を対象としていますので、
逆にコーチングしやすいということが
あるのかもしれません。
・リーダーの大半は、何をすべきか学ぶ必要がない。
彼らは何をしないかを学ぶ必要がある
(ピーター・ドラッカー)(p28)
■エグゼクティブ・コーチですので、
優秀な人の陥りやすい罠がわかります。
それは、自分が優秀であることを
証明しようとしてしまうこと。
常に議論で勝とうとする。
自分のアイデアを披瀝しようとする。
相手の無知を叱責する。
確かにそれは正しいことなのですが、
「正しいがゆえに、嫌われる」
こともあると知るべきなのでしょう。
・「いちばん頭がいい」人になりたいと思う気持ちは、
しばしば信じがたい愚かな行動に導く・・・
自分が正しくて相手が間違っていることを証明するために
ばかげた議論で戦うはめになる(p102)
■さらに優秀な人は、人事権を持つ上司にさえ、
楯突くようになるのです。
なぜなら、自分は正しいから。
そうして出世の道を断たれた優秀なバカは、
かなり多いのではないでしょうか。
・・・
人によって幸せと成功の定義はそれぞれであり、
コーチはそれを一緒に探してくれる人であると
わかりました。
ゴールドスミスさん、
よい本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ほんとうの意味で成功した人は、
人生の意義と幸せを同時にもたらすような活動に
生活の大半を捧げている(p29)
・同じ活動をしても、二人の人が
まったく違う捉え方をすることがある(p190)
・「○○○になったら、私は幸せになれる」というのは
とても西洋的な考え方だ。・・・重度の西洋病では、
私たちは将来にこだわりすぎ、今この瞬間の生活を
楽しむことができなくなる(p123)
・一日の活動を書き出し、
この二つの質問で評価するように・・・
単に行動を評価するだけで、
その行動につきものの惰性が打ち破れる(p62)
・上に行けば行くほど、権力の頂上に近づけば近づくほど、
あなたよりも権力を持つ人に対してもっと不快感を持つ
ようになる・・・自分は偉大であるという幻想を抱き、
最重要顧客であるあなたの上司を無視し、
注意を払うことを忘れてしまう(p255)
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
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