「山崎拓巳の道は開ける」山崎 拓巳
2011/11/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
著者が、これまでにメンターから学んだ成功のための考え方をまとめた一冊です。私は、成功本を数多く読んできましたが、著者の出会ったメンターはレベルが高いと感じました。
まずは、学生時代の陸上部から話ははじまります。大学では、レースが終わったときに、一個だけ次への練習への課題を見つけることを目標としていたという。常に自分を成長させる、ということだと理解しました。
大学を中退し、ビジネスをはじめた著者が影響を受けたのはTさんだという。仕事の基本や、組織の動かし方を学んだようです。Tさんからは、学んだことを片っ端から習慣にしていくことを学びました。自分の生活習慣が人生を作り上げているのです。
そして、やってみること。どっちでもいいから、自分で決めて、やってみて、やってみて、ダメだったら、そこから学ぶ。うまくいったら、それでいい。一番まずいのは、迷うこと。迷うから、人は悩む。悩んでいる人は、努力することを放棄しているというのです。
また、仕事が100あるうち五つのミスをしたとすると、人生ののうち5%のミスが発生することになります。だから小さなミスを見逃さないこと。小さなミスを軽く観るなと教えられたのです。
こうした学びを得て、若くしてビジネスで金を稼ぎ、自由を得た著者は、ふらりと旅に出ました。目的地もない、ただ自分の求めるところに行ってやりたいことをするだけ。でも2ヶ月もすると、楽しくなくなってきました。遊ぶだけの生活は退屈なのです。結局、仕事に戻った著者は、絵を描き始めたのです。そして、友人の強い押しから、ニューヨークで個展を開くことになります。
・毎日面白いことばかりしていると面白くなくなってくることにショックを受けた。・・遊びだけの人生はとっても退屈で、仕事だけの人生も退屈。(p195)
やはり仕事では組織作りの話が大事だと感じました。組織を作るということは、人を教育するということ。組織を作り、機能させていくのですが、壊れるときは外からではなく、内側からだという。特に、身内や身近な人は大丈夫と思って雑に扱いがちですが、実は近くの人が去ったら致命的なのです。だから近い人を大切にすることが大事だという。
仕事のことがあまり書かれていないのが、不自然でしたが、メンターの教えは強烈でした。参考になると思います。山崎さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ワクワクするとき道は開ける(p96)
・物事は原因と結果だよ。まず、結果を先に決めて、その原因になることを探し、やるだけだよ(p124)
・自分より優れた人たちに囲まれて、その人たちの影響を受け、自分を成長させていくことが何よりも大切だ(p175)
【私の評価】★★★★★(91点)
著者経歴
山崎拓巳(やまざき たくみ)・・・1965年、三重県生まれ。広島大学教育学部中退。FCA。エッセイスト、画家、イラストレーターなど幅広い分野で活躍。1999年、NY・SOHOにて初めての絵画個展"parallel world"を開催。人の生きる営みをストレートにとらえた作風が、国内外を問わず高い評価を得ている
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