「世界のシワに夢を見ろ」高野 秀行
2011/10/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
世界中の辺境を旅する
大笑いできる一冊です。早稲田大学探検部卒業の著者は、世界中の辺境を旅し、時には死にそうになり、時には金を取られ、時にはゲロを吐いてきたのです。
中国では、公衆便所は汚くて、そこら中、うんこだらけで臭いもすさまじいし、そもそも中国の便所にはふつう扉がないのです。脱糞中の人間がこちらを向いてしゃがんでいることを見ることができるという。また、大麻が合法の国もあるし、コカの葉を嗜好品として口にしている中南米の国もあるのです。
コカインはもちろんそこでも違法だったが、コカはタバコと同じように、伝統的な嗜好品として、地元のインディオがくちゃくちゃやっている(p168)
世界中の辺境を旅する
私も海外が好きで、空港でボラレたり、客引きにかこまれるのは慣れています。しかし、マラリアで死にそうになる、とか高山病にコカがいい、となると、さすがに すごいな、筋金入りですね、となってしまいます。
純粋に笑えて、海外もハワイやヨーロッパだけではないというのがわかると思います。平和な日本では味わえない体験を、海外ではできるかもしれないのです。冒険好きな人なら、ぜひこの本を読んで、飛び込んでみてください。高野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・第三世界の空港には、いろんなワルがカモを待ち構え、たむろしている。中でもパキスタンのカラチ国際空港はすごかった。(p96)
・アフリカの野生生物の中でもっとも危険とされ、年間でいちばん多くの犠牲者を生んでいるのがカバだと言われている(p126)
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【私の評価】★★★★★(91点)
目次
奇の章(初デートは洞窟だ!(日本・奥多摩)ああ、背徳のカロリーメイト(コンゴ) ほか)
妙の章(5ドルの口止め料(ルワンダ)うんこ臭いプレーでいくべし(中国) ほか)
珍の章(恐怖の米粒爆発事件!(日本・早稲田)アフリカ最恐は?(コンゴ&ルワンダ) ほか)
異の章(高山病VSドーピング(ペルー&タンザニア)ステーション・ホテルの怪(日本・京都) ほか)
著者経歴
高野秀行(たかの ひでゆき)・・・1966年東京八王子生まれ。早稲田大学探検部在籍中に書いた『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。卒業後、タイ国立チェンマイ大学日本語講師を経て、作家になる。『ワセダ三畳青春記』で第一回酒飲み書店員大賞を受賞
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