「回転寿司の経営学」米川 伸生
2011/10/12公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■月に最低1回、
多いと毎週お世話になっている
回転寿司の経営の裏側を学びます。
回転寿司といえば、
やはり家族で使う100円均一店。
そして、ちょっと奮発して
高い回転寿司という
選択肢もある。
・業界は100円均一店とグルメ回転寿司に
二極化されており、どっちつかずの店は
衰退の一途をたどっている(p20)
■回転寿司の原価率は
40~50%。
人件費も入れると
70~80%。
これは外食産業の常識からいうと
非常に高い。
回転寿司は、それでも薄利多売で
商売しているのです。
・某100円寿司店の原価率
ウニ 80%
マグロ 75%
アナゴ 70%
ハマチ 65%
イクラ 50%
サーモン 45%(p113)
■家族でも楽しめるし、
一人で3,4皿食べて5分で
終わらせることもできる
回転寿司は非常にありがたい存在です。
薄利多売の回転寿司さんの
心意気に感じて
どんどん行きたくなってきました。
こうした本で、
知識があると別の視点で
回転寿司が楽しめると思います。
米川さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・回転寿司は仲買人を通さずに漁港や漁船などから
直接買い付ける。まさに朝獲れたばかりの魚が
昼にはお店に並ぶシステムを構築している(p4)
・大手三社のイメージを一言でいうならば
「安さのかっぱ寿司」
「味のスシロー」
「エンタメのくら寿司」
となるのではないだろうか(p140)
・「かっぱ寿司」で大きな変革が起こっている・・・
前期の通年原価率は38.1%。対して、
11年3月から5月までの
第一四半期の原価率は
43.2%と5%も上がっている(p145)
・ハンバーガー一個の利益率は低いが、
高利益率のセットメニューにより利益を出す・・・
牛丼も単体の儲けは低いが、
玉子やお新香などのセットメニューや
トッピングで儲けを出している・・・
寿司の中に高利益率商品があるので、
そのバランスとして原価率が
40~50%くらいに収まる(p154)
・上場主要外食企業の損益分岐点比率
王将フードサービス 73.5%
サイゼリヤ 75.7%
日本マクドナルド・・・・80,9%
あみやき亭 82.9%
く寿司コーポレーション 84.6%
・・・(p156)
・スシローでは一店舗当りの従業員数が
平均86名で内社員が2から3名。
80席程度のグルメ系回転寿司店では
一店舗当りの従業員数は30名ほどで
内社員が2から4名くらいという
パターンが多い(p161)
・シャリの味付けは東日本は酢、塩が立っており、
関西から南に行くにつれ砂糖の甘さが
立ってくるようになる。
特に九州は砂糖の量が多く・・(p57)
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【私の評価】★★★★☆(88点)
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