「壁を壊す」吉川 廣和

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壁を壊す

【私の評価】★★★★★(90点)


■DOWAホールディングス会長の吉川さんの
 一冊です。


 業績を見ると吉川さんの改革が 
 始まった2002年くらいから
 経常利益が10倍くらいまでに上昇しています。


 その後、2009年のリーマンショックの影響で
 赤字となっていますが、現在は黒字を維持。


 現状維持だったら、
 リーマンショックを
 生き抜けなかったかもしれません。


・2000年~02年までの第一期計画(構造改革Ⅰ)では、
 非コア事業部門の売却・撤退を積極的に実施しながら、
 主にコア事業への投資や買収を進めていった。(p26)


■この本を読んで驚くのは、
 吉川さんが思い切った施策を
 どんどん行なっているところです。


 黒字でもリストラする。
 当然、社内からは大反対。
 しかし、今やらなければ、
 会社がダメになる、と
 説得するのです。


 どのような抵抗があっても、
 批判があっても、
 やり抜く力があるのです。


 逆に考えると、
 こうした過激な人を抜擢した人のほうが、
 すごい人なのかもしれません。


・退職者に対しては、就職斡旋会社と契約し、
 再就職の支援を全額会社負担で行う制度を整えた。
 ただし、厳禁にしたのが、関連会社への
 退職者の押しつけだ。(p57)


■不良資産の売却、
 不良事業からの撤退、売却、
 本社を三分の一、
 机はフリーアドレス(どこでも座れる)
 役員室、秘書室の廃止、
 天下りの禁止、
 と、大きいことから小さいこと
 までよくやったものです。


 一度お会いしたくなりました。


 吉川さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・不良資産の整理には勇気がいる。
 会計上は損失が発生するからだ。
 しかし、これはもう覚悟するしかない。
 そのかわり、不良債権を圧縮すれば赤字部門は減っていくし、
 何よりキャッシュが入ってくる。(p70)


・第一の基準は、マーケットがあるか、あるいは
 将来に向けて、マーケットの成長が期待できるか・・・
 第二の基準は、当社に競争力があるか・・・
 第三の基準は、社員にやる気があるかどうか。(p74)


・以前東京・丸の内の鉄鋼ビルにいたとき、
 私はフロアにある壁という壁を徹底的に
 破壊した前科を持っている(p18)


・本社の人員(200人余り)を三分の一に削減すると
 内外に発表した・・・社内は混乱した。しかし、
 実際にオフィススペースを削られてしまった以上、
 人員も整理せざるを得ない。結局、退職や生産部門への
 配置転換によって、減ったのは三分の一。(p106)


・私は、正論としていい続けていることがある。
 書類はなければないほどいい。
 そして書類を作れば作るほど、
 その人は仕事をしていないと。(p114)


・役職が人を育て、苦悩から人は育つ・・・
 47歳の取締役も誕生した。
 40歳代の執行役員も生まれた。(p129)


・「優秀な者ほど、よく叱る」ことだ。
 誰もができると認める者が叱られると、
 組織内に緊張感が走る。「彼でさえ怒られたのだから、
 自分は」と思うようになる。・・・優秀な者は、
 叱られたくらいでヘソを曲げたりクジけたりはしない(p143)


・必要な資材や物品を、必ずしも社内から
 調達する必要はない・・・同じグループの会社にさえ
 買ってもらえないものが、社外で売れるわけがない。
 コストを下げ、品質を改善するしかない。(p150)


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