「菜根譚―中国古典百言百話」吉田 豊、洪 自誠
2011/06/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
■「菜根譚」といえば、
中国の古典・名著。
何度も読むべき一冊だと思いますし、
私も何度も読んでいます。
この本は、「菜根譚」から200話を
選んで解説しています。
・書物を読むなら、その真髄にふれて、
踊り出したくなるまでに読め、
そうしてこそ枝葉末節にとらわれずにすむ(p160)
■「菜根譚」の良いところは、
人生における判断基準を
バランスよく提示してくれることです。
謙虚が大切、
名誉は人に与える、
敵を作らない、
など、当たり前のようですが、
大切なことが書いてあるのです。
・天下に鳴りひびくほどの功績を立てても、
それを鼻にかければ何の値うちも
なくなってしまう(p41)
■解説が私には合わなかったようで、
★は3つとしましたが、
「菜根譚」は不朽の名著でしょう。
吉田さん、良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人徳は主人、
才能はその召使(p116)
・道を守って生きれば孤立する。
だがそれは一時のことだ。
権力にへつらえば居心地はよかろう。
だが、そののちにくるのは永遠の孤独だ。(p24)
・君子は困難にぶつかってもたじろがないが、
歓楽の場では慎重となる。
権力者の前ではペコペコしないが、
身寄りのない不幸な人には心から同情する(p164)
・成功者は、謙虚の心を養うことで
嫉妬の害を免れることができる(p156)
・悪党や野心家を一掃するためには、
一筋の逃げ道だけは空けておいたほうがよい。(p117)
・昔なじみの人とは、ますます新鮮な気持ちで
交わりを深めよう・・・落ちめになった人に対しては、
とりわけ温かく接しよう(p150)
・金は鉱石の中から得られ、
宝玉は原石から生まれる。
真理はやはり現実生活の中からしか
得られない(p210)
・禅宗の言葉に
「腹がへったら飯を食い、疲れてきたら寝てしまう」
とある。・・・最もやさしそうなことが
実はいちばんむずかしいのだ。(p188)
・無能をよそおって才能を隠し、
愚鈍とみせかけて英知をみがき、
俗界に身を置きながら節操を守り、
身を低くして飛躍に備える(p106)
・ものごとが下り坂となる兆候は、
隆々たる発展の絶頂において早くも現れてくる。
新しい成長への芽生えは、
逆境のどん底の中から生じてくる(p107)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
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