「500人の会社が劇的に変わる瞬間」中村仁
2011/04/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■著者は、
長野県にある老舗の食品会社の
社長を引き受けました。
そして、最初に行なったのは、
会社は何のためにあるのか、
会社の目的はなんなのか、
といった会社の理念を
社員と一緒に掘り起こすこと。
そのために、
なんと500人の社員の会社で
一年で延べ一万時間以上の時間をかけて
理念について議論をしたのです。
・相手先ブランド製造事業(OEM)に従事している人は、
どうしても「委託してくださる会社がお客様だ」
という発言がほとんどでした・・・
「その先には誰がいるのかな?」(p45)
■その結果として得られたことは、
ガラスが割れるトラブルが起きたとき、
従業員が自分の判断でラインを止め、
そのために期限が切れた材料を廃棄した。
「品質」が良くなって「クレーム」が激減した。
社員が積極的に改善・QC活動を行なうようになった。
中村さんは、これだけではなく、
現場を歩き回ったり、
外部から改善の講師を招聘したり、
いろいろやられているようです。
そうしたあらゆる取り組みが
総体として効果を上げていったのでしょう。
中村さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「取引先の部長から『おまえのところの軸はなんだ』
と聞かれたんです。そこで『ウチの会社は
A製品、B製品・・」と答えたんです。
そうしたら、『そんなこと聞いてるんじゃないよ』
と言われましてね。それ以上、
私は何も答えられませんでした」(p101)
・「六S」という言葉があります・・・
「整理・整頓・清潔・清掃・作法・しつけ」です・・
なかでもとくに最後の二つ、「作法としつけ」を
私は重視しています(p138)
・バランス成長戦略・・・
量を落とし、質を上げてから
量を増やす(p168)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
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