「経営の小さなヒント」浅野 喜起
2011/04/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■日本経営システム社長(当時)である
浅野さんの一冊です。
経営コンサルタント会社の社長だからでしょうが、
優秀な社長の考え方を紹介する
一冊になっています。
社長の判断一つで会社の興廃が決まりますので、
物事の考え方、見識には
重要なものがあるはずです。
・「吉田工業」の吉田忠雄社長も、
きびしかった海外進出を振り返って、
「おれはマーケットを持っているから
という話に乗ったところは全部失敗した。
得意先は一軒づつ開拓するものです」
と話されている(p89)
■こうした見識は、
やはり現場の経験から生まれるものですが、
経験を積んで見識を得ても、
そのときに会社が無くなっていては
どうしようもありません。
経験と並行して、事前に学ぶことが必要であり、
そこにコンサルタントの存在価値が
あるのだと思います。
やや古い本でしたが、
松下幸之助氏の商売戦術三十カ条など
思い出させてくれました。
浅野さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・伊藤(雅俊)社長はお客さまは
きて下さらないものである・・・
お取引先は商品を売って下さらないものであり、
銀行はお金を貸して下さらないものである
といわれたが、それはこうした前提に立たなければ、
どうしたら買っていただけるか、
どうしたら売って下さるかという答えは
出てこないという考えであった(p7)
・企業が抜擢人事を行うのは評価が目的ではなく、
仕事をさせるためである。評価をし、
それを固定するのではなく、仕事を与え、
成長を見まもり、見直しをする。(p32)
・情報を豊富に提供すればそれだけ
正しい判断が下せるだろうと思われているが、
それは誤解である。
乏しい情報でも、眉根を寄せて真剣に考え
推敲を重ねたほうが正しい判断を得る。(p146)
【私の評価】★★★☆☆(72点)
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