「スマイルズの世界的名著 自助論」サミュエル・スマイルズ
2010/07/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
天は自ら助くる者を助く
「天は自ら助くる者を助く」から始まるこの本は、明治初期に『西国立志編』として100万部!売れたと言われています。明治初期の人口が3500万人ですから、今でいえば、300万部以上の大ヒットです。
内容は、一貫して努力の必要性、そして自ら道を開いてきた先人の例を多数紹介しています。成功のコツとその具体例をこれでもかこれでもかと繰り返すのは、名著となるための一つのスタイルなのでしょう。
人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。・・・骨身を惜しまず学び働く以外に、自分をみがき、知性を向上させ、ビジネスに成功する道はない(p20)
鉄は熱くなるまで打ちつづけなくてはならない
「鉄を熱いうちに打つだけでなく、鉄を熱くなるまで打ちつづけなくてはならない」など名言も多数紹介されています。自助論というだけあって、自分の幸福や成功は、あくまで自分自身が責任を持たねばならないという考え方で統一されています。
まったく時代を感じさせない一冊でした。有名な本ですから、一読しておくことをお勧めします。
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この本で私が共感した名言
・わずかな時間もムダにせず、こつこつと努力を続ければ、積もり積もって大きな成果に結びつく。毎日一時間でいいから、無為に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい(p57)
・ミケランジェロのお気に入りの作品の一つに、砂時計を持った老人が手押し車に乗っている像があるが、その砂時計には「私はいまでも学びつづける」という碑文が刻みこまれている。(p71)
・ロシアのことわざによると、「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」そうだ。いつも自分の不幸を嘆いている連中の多くは、自らの怠惰や不始末、無分別、そして努力不足のしっぺ返しを受けているにすぎない(p112)
【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
1章 自助の精神―人生を自分の手で開く楽しみを知る
2章 忍耐―たったこれだけで努力が苦でなくなる!
3章 好機を確実に生かす―この「改善」の手が、いま打てるか!
4章 仕事―いつも最高の成果を生むための基本原則
5章 意志と活力―「使命感」が人の器を何倍にも大きくする
6章 時間の知恵―成功者はみなこの「実務能力」を生かしている!
7章 金の知恵―"楽するため"にはこの汗をかけ!
8章 自己修養―頭脳と心・体の、効率よく痛快な鍛え方
9章 出会い 人生の師・人生の友・人生の書を持っているか
10章 信頼される人 人望・人格の力は一生通用する最高の宝だ!
著者経歴
サミュエル・スマイルズ(Samuel Smiles,)・・・1812年スコットランド生まれ。エディンバラで開業医となり、のち「自助論」出版後、執筆活動に専念。1904年没
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