「起業家のための「手ガネ経営」で勝ち残る法」吉澤 大

【私の評価】★★★☆☆（73点）

要約と感想レビュー

　前半がマーケティング、うしろ半分が資金調達の話となっている一冊です。中小企業では売上第一、資金繰りが第二ということなのでしょう。中小企業で生き残るためには、何といっても利幅の大きいビジネスを確立しなくてはなりません。そのためには「商品」が大切であり、見込み客集めが大切であり、固定客作りが大切となるのです。

　例えば、うまくいっていないサービスでも、価格とサービスを体系化して商品としてパッケージ化すると、一気に売れるときがあるという。特にサービスは見えにくいがゆえに、メニューを体系化することが大事なのでしょう。

・まずは「○○なら私！」というキャラクター強化で切り込む。その上で販売した先の他のニーズも取りこぼさず売る（ｐ76）

　経営に王道はないのでしょうが、商品化、見込み客づくり、資金繰りが大切なんだなと感じさせてくれる一冊でした。吉澤さん、よい本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・見込み客の獲得・・・大量の砂の中から「砂金採取」をしているような気分・・・それでもやり続けなくてはならないのが見込み客のリスト化である（ｐ107）

・無料でできる効果絶大の方法！・・・それは、プレスリリースというもの。つまり新聞に記事として掲載してもらうということだ。（ｐ109）

・つまらないけど儲かる仕事が実は会社を支えている。長く続けたければそのことを忘れてはいけない（ｐ164）

【私の評価】★★★☆☆（73点）

目次

第１章　勝ち残る会社と潰れる会社はここが違う
第２章　小さな会社でもできる「稼ぐ力」の強化法
第３章　小さな会社だからできる「支出削減」の発想法（
第４章　会社を潰さない「借りる力」のフル活用法

著者経歴

　吉澤 大（よしざわ　まさる）・・・１９６７年生まれ。会計事務所勤務を経て、１９９４年吉澤税務会計事務所開設。株式会社トータル・マネジメント・コンサルティング代表取締役。得意分野は中小企業向け資金調達支援、相続・事業継承。

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