「週1から始める元気な農業」小田 公美子
2010/02/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
■最近、注目を集める「農業」について、
小田さんが取材してくれた一冊です。
本というよりも、雑誌の特集版といった
趣でした。
■農業の担い手が少なくなり、
耕作放棄された土地も増えてきている一方で、
農協に頼らない直売や、販売経路を開拓し、
しっかり商売されている方もいるようです。
環境が変われば、それに順応していく人が
いるということなのでしょう。
・全国に散らばる直売所の総売上高は
一兆円にものぼるとも言われている。(p42)
■農業というのは、普通に売買される商品ではりますが、
なければ生きていけないという戦略物資でもあり、
その対応には十分考えて対応しないといけないと
感じました。
食糧自給率を高めつつ、
あまり価格が高くならない程度の
調整が必要なのでしょう。
もう少し具体的な農業本を期待していましたが、
農業の現状情報としてはいいのではないでしょうか。
本の評価としては★2つとしました。
小田さん、よい本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・10アールあたりで大体七~八俵が収穫できますが、
一俵作っても作り手の手取りは1万2000円程度。
半分はコストですから、ある程度の耕作面積がないと
米作中心で生計を立てるのは難しい(p110)
・食糧自給率・・・
「熱量(カロリー)」をベースにしているために、
ローカロリーな野菜や果物の自給率がいくら高くても、
自給率の数値としては反映しづらくなる。・・・
畜産物は「輸入飼料により生産された熱量を
国産供給熱量に算出しない(p181)
・寿司職人を目指す人が寿司屋に弟子入りする、
靴作りの職人になりたい人が靴職人に弟子入りする。
農業も同じだ。(p104)
朝日新聞出版
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
■著者経歴・・・小田 公美子(おだ くみこ)
1968年生まれ。
大学卒業後、業界紙記者、週刊誌記者を経て、
98年より「週刊エコノミスト」、
03年より「アエラ」「週刊東洋経済」などで執筆。
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