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「世界が愛した日本」四条 たか子

2009/07/29公開 更新
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世界が愛した日本


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

テレビや新聞を見ると、悲惨な事件・事故ばかりで日本はどうなったのだろうと思いますが、実は、日本は世界で最も安全な国なのです。同じように、テレビや新聞を見ると、中国は「過去の戦争犯罪を忘れるな」と言うし、韓国では日本の国旗を燃やしていたりしますが、実は、日本が世界で最も評価されている国なのです。


この本では、マスコミでは報道されないトルコが好日である理由、日本がインドネシアの独立に貢献した歴史、外務省の命令に背き、6000人ものユダヤ人を救った外交官などの話を読むことができます。悪い歴史を学ぶことも大切ですが、日本の良い歴史を学ぶことも同じように大切なのではないでしょうか。


それぞれのエピソードの中から、興味を持ったものについて深堀りして調べていくのも楽しいかもしれません。日本という国を理解する一つの視点を与えてくれる本として読んでおく価値のある本だと思いました。本の評価としては、★3つとします。


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この本で私が共感した名言

・駐日トルコ大使はその理由を短いコメントで表した。「エルトゥールル号の借りを返しただけです」(p40)


・恩人を捜し求めたユダヤ人たちが『スギハラ』を見つけ出すまでに28年もの歳月を要したのは、『チウネ・スギハラ』ではなく『センポ・スギハラ』で外務省に紹介したため・・・『該当者なし』とした外務省の回答には今も疑問が残る。(p127)


▼引用は、この本からです。 
世界が愛した日本
四条 たか子
竹書房
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

第1章 日本×トルコ エルトゥールル号の恩返し―95年後の日本人奇跡の救出劇
第2章 日本×ポーランド シベリア孤児の救済―日本外交史上、異例の即断が救った小さな命
第3章 日本×ベルギー 10万フランの贈り物―日本の魂に応えた感謝の気持ち
第4章 日本×ユダヤ人 6000人を救った"命のビザ"―国益を超えた外交官・杉原千畝の決断
第5章 日本×インドネシア 植民地からの脱却―インドネシア独立を助けた日本兵
第6章 日本×韓国 もう一つの昭和―日韓の架け橋となった李方子妃
第7章 日本×ドイツ 坂東俘虜収容所で咲いた"虜囚文化"―捕虜ではなく人としての交流


著者経歴

四条 たか子(しじょう たかこ)・・・1959年山梨県生まれ。武蔵大学人文学部日本語日本文学専攻修士課程修了(日本中世史・日本中世美術史)。学芸員資格取得(美術)。競馬週刊誌・骨董店勤務、歴史小説家アシスタント等を経てフリーライター。歴史、伝統工芸・芸能、競馬などに関する取材・執筆活動を行う


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