「イラストでわかる 部下のやる気が見えないとき読む本」菊入 みゆき
2008/12/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
コーチングでは人を4種類に分類して、人に応じた対応を考えます。人の性格は人それぞれですから、すべての人にまったく同じ対応をすることはおかしいわけです。
この本では、部下を観察して、部下のスタイルの仮説を立て、対応を考える練習をしていきます。例えば、遠くにいるように感じる社員や、なんだかわかりにくいなと心理的な距離を感じる社員こそ、指導やケアが必要なのです。
一方で、自分と似たスタイルの部下は、どこをどう刺激するとやる気になるのかが、わかりやすいのですが、似た人の組み合わせは、共倒れになる可能性もあるので別の意味で注意が必要なのです。
「まず、一人にしぼって考えよう!」というアドバイスも、一歩進む背中を押してくれているようで、本質をわかっているな、と感心しました。
・1人にしぼって考えよう→1人を考えることは大勢を考えること・・・仮説から出発しよう・・・(p186)
この本の良いところは、部下を育てる手法として、感動ミーティングや、勉強ノートなどの他社でうまくいっている例が入っていることです。まず、上司のあなたが、部下に自己開示をして、部下からも情報を引き出すほうがよいのでしょう。例えば、部下が何を考えているかわからずに悩んでいる、ということを、部下に伝えてみるのです。
「まんが」付きで分かりやすく、学ぶことができますので、★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・ある生命保険会社の営業所長さんは、毎週、独自の営業ミーティングを行っています。・・・「それでは、今日も、今週の感動した話、心に残った話を皆でしていきましょう」(p153)
・部下と一緒にお客様のところに同行し、話を聞いてみる・・・そうすれば道中で、部下とのミーティングもでき、「人間関係」をつくることもできます。(p142)
▼引用は、この本からです。
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
第1章 本当に部下のやる気を上げたいですか
第2章 部下のやる気を分析する前に
第3章 部下のやる気を分析してみよう
第4章 あなたのマネジメント・スタイルは?
第5章 状況別に部下のモチベーションを考える
第6章 部下のモチベーション向上プラン
著者経歴
菊入 みゆき(きくいり みゆき)・・・1960年生まれ。83年パルコ入社。92年英語教諭。93年JTBモチベーションズ設立時に入社。96年「やる気」分析システムMSQを開発。著書多数。
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