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「本気論―フリーターから東証一部上場企業の社長になった男の成功法」齋藤 正勝

2007/08/28公開 更新
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本気論―フリーターから東証一部上場企業の社長になった男の成功法

【私の評価】★★★☆☆(73点)


●インターネット証券の一つ、
 カブドットコム証券の社長の
 半生をつづった一冊です。


 社長にまで上り詰めた理由を考えると、
 やはり「本気」でしょう。


●叱ってくれる上司に感謝する、
 つまらない現場に行けと言われれば、
 現場を回ってその経験から提案書を作成する、
 究極のインターネット証券会社を作ろうとする・・・。


 叱られただけで落ち込んだり、
 言われたことだけをしている人が多いなかで、
 著者は自分で仕事を作ってしまうのです。


・よい上司の条件の一つは、とにかく叱ってくれる人です。
 九回叱って、一回ほめてくれるような上司と出会えたら、
 その人に一生ついていくことをお勧めします。(p72)


●自分で考えて、企画書を作り、
 関係する部署に提案しているのです。


 こうしたことができるのは、
 著者自身が「自分の人生の社長である」と
 考えているためのように感じました。


・はじめて会った人への決め台詞があります。
 「私に五分ください。私が御社の社長なら・・・」
 (p135)


●地味な本ですが、
 出世する人に共通するポイントがわかる一冊です。


 会社に勤めるサラリーマンにお勧めします。
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・何か失敗すれば、「バカヤローッ」とか
 「モタモタするな!」とか
 必ず怒鳴られたものです・・・
 その経験のせいか、今でも怒鳴ってしまう・・・
 誰かを叱るというのはたいへんな
 エネルギーを使うものです。
 その人に対するストレートな情熱や愛情がなければ
 怒鳴って叱ることなどできません。(p174)


・人脈を作るには核となる紹介者が重要です。・・・
 「齋藤なら、ほかの人を紹介しても大丈夫だ」
 紹介者にそう思ってもらうには、礼儀を失しないこと、
 紹介した人に損害をもたらすようなことは
 絶対にしないだけでなく、
 利益をもたらす可能性のあることを
 感じてもらわなければなりません。(p108)


・私はメモはとりません。・・・
 メモする手間をはぶいて、
 担当者やしかるべき部署に
 指示を出しています。(p188)


▼引用は、この本からです。

【私の評価】★★★☆☆(73点)



■著者経歴・・・齋藤 正勝(さいとう まさかつ)

 1966年生まれ。
 1989年野村システムサービス入社。
 1994年第一証券株式会社へ転職。
 1998年伊藤忠商事へ転職。オンライン証券設立プロジェクトに参画。
 日本オンライン証券を立ち上げ、情報システム部長として入社、取締役。
 2001年カブドットコム証券(旧日本オンライン証券)執行役員。
 最高業務執行責任者、代表取締役COOを経て、
 2004年より代表執行役員社長。2005年より取締役兼務。


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