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「反論の技術―その意義と訓練方法」香西 秀信

2007/04/14公開 更新
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反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)


【私の評価】★★☆☆☆(62点)


要約と感想レビュー

 会社でもグループでも、方針をめぐって議論があるところだと思います。リーダーが決まっていれば、リーダーが決定すればいい。しかし、リーダーと反対の方向に持っていこうとすると、これは大変です。特に、議論という名の「邪魔」をする人がいると大変です。


 例えば、大学なら「必読文献を、お読みになりましたか。」などと、誰も知らないような本の名前を挙げて、若手を試す人がいるという。こういう人はに、「その必読文献を読んでいないために、私の研究のどこがどのようにおかしくなっていますでしょうか。具体的にご指摘願います」と言い返せばいいと著者はいうのです。


 実は議論とは、あまり生産的ではありません。事前に反対意見への対策を考えておくことで、無駄な議論が減るのでしょう。具体的な手法をまとめていたくと、もっと良い本になったかもしれません。香西さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「意見」というものは本来的に対立するものである(p19)


・予想される反対意見を先回りする(p66)


・明日にも実行できるような計画なのに、わざわざプロジェクトチームみたいなものを作らせ、そのチームが船頭多くして船山に登り、収集がつかなくなってその計画が骨抜きにされるのを待つのである(p182)


反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)
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香西 秀信
明治図書出版
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)


目次

1 議論指導における反論の訓練の意義
2 教師のための「反論」自修法
3 反論の訓練


著者経歴

 香西秀信(こうざい ひでのぶ)・・・昭和33年香川県生まれ。筑波大学第1学群人文学類卒。同大学院博士課程教育学研究科単位修了。琉球大学助手を経て、宇都宮大学教育学部教授。専攻は修辞学(レトリック)と国語科教育学


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