「なぜ、就業規則を変えると会社は儲かるのか?―ヒト・モノ・カネを最大に活かす6つのヒント」下田 直人
2006/12/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
●就業規則はどこの会社にもあるものですが、
中小企業ですと、雛形就業規則をそのまま使っている
ケースがあるようです。
ところが、労働基準監督署でもらえる雛形就業規則は、
従業員の権利を重視した大企業向けのものであるため、
しばしば問題を発生させることがあるとのこと。
・「問題従業員から会社を守るためのリスク管理としての就業規則」を
うたい文句にしている方がけっこういる。・・・
このスタンスは間違っていないと思う。(p28)
●また、就業規則が明確になっていないために士気が落ちたり、
意味のないフレックスタイムの採用で、
会社の勢いを落としている会社もあるのです。
・「フレックスタイム制」が
業績低迷の原因となっていた。(p33)
●就業規則とは、会社の業務のルールを規定するものですから、
「経営理念」と直結するものであるべきでしょう。
そういう意味で、就業規則の大切さ、ポイントを学ぶ本としては、
お勧めできるものだと思いますので、★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・さて、「やる気:に関係する規定をつくる前に、
1つ確認しておきたいことがある。
それは、あなたの会社には「経営理念」があるか?
ということだ。(p184)
・否定的表現を使わない。肯定の表現にできるものは肯定表現にする
×有給休暇は1週間前までに申し出なければならない。
○有給休暇は1週間前までに申し出ることによって
取得することができる。(p60)
・休職期間中は無給とするのがいいと思う。
なぜなら、通常は健康保険から「傷病手当金」という給料に
代わるものが出るのだが、これは会社から給料が出ていると
支給されないからである。(p124)
・では、就業規則の見直しはどのくらいの間隔で行えばいいのか?
私は、作成の2年後には定期見直しをしたほうがいい、
と考えている。(p248)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■著者経歴・・・下田 直人
就業規則コンサルタント。
大学卒業後、小売業界に就職し、地区統括責任者など歴任。
その後、社会保険労務士として独立。
就業規則に興味を持ち研究を続け、就業規則コンサルタントとして活躍。
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