「七人の社長に叱られた!」金児 昭
2006/12/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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●私もサラリーマンとして、素晴らしい上司に
叱られながら、育ててもらいました。
会社の強さの源泉とは、そうした先輩から教えられる
社風というものなのではないかと思います。
●この本では、経理・財務のプロである著者が、
いかに叱られながら信越化学工業で育てられたかが
紹介されています。
それは、判子の押し方から、M&Aの業務まで
幅広いものです。
・「判子は、どうではなく、丁寧にまっすぐ、平らに押しなさい」
と、会社に入って最初に注意され叱られました。(p30)
●会社では役職が上にいくほど、ちょっとした
判断が会社の命運を左右することがあります。
そうしたちょっとしたことというのは、
どのように学ぶかといえば、
仕事で学ぶ、先輩から学ぶしかないわけです。
・以前、米国の赤字の研究会社を買収したことがあります。
なぜ、わざわざ赤字の会社を買収したかというと、その会社の
人材が優れていたからです。・・・数字を見るときに何よりも
大事なのは、人という見えない財産や人の活動を、数字の向こうに
見ることです。(p143)
●信越化学工業の2006年3月期の連結決算は、
売上高が16%増の1兆1279億円、
営業利益が22%増の1853億円と絶好調です。
信越化学工業の好調の秘密の一端が伺える一冊です。
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私はいつも目線を下に落として話をする癖があったのです。
「ずーっと目を見続けるのも失礼ですが、ポイントのところで
相手の目を見ないで話をするとビジネスでは必ず損しますよ」
と、社長は言うのです。(p109)
・社長が、人に会ったとき、まず最初に言うのはお礼です。
・・・「先日はおいしいお茶をありがとうございました」
「ハガキをいただいて、ありがとうございました」
どんな小さなことでも、まず最初にお礼を言います。(p114)
・今になって思うのは、「叱られない人より、叱られやすい人の
ほうが絶対に得をする」ということです。(p168)
中経出版
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【私の評価】★★★★☆(87点)
■著者経歴・・・金児 昭
1936年生まれ。
大学卒業後、1961年、信越化学工業入社。経理・財務一筋。
1992年~99年、常務取締役(経理・財務・法務・資材担当)。
現在、信越化学工業顧問、経済・経営評論家。
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