「持続力」山本 博
2006/12/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
●テレビで、アテネオリンピックでアーチェリー個人銀メダルに
輝いた山本 博さんが出ていました。
若い頃の山本 博さんは非常にマジメな方だったようで、
自分で決めたことをきっちりとやられる方だったようです。
・失敗や敗北に終わった人の多くは、結果を他人のせいにし、
社会や環境のせいにする。そういう人は意外と多い。
あえて言うならば、他人のせいにするような人だから
失敗したのだ(p104)
●若くして、オリンピックで銅メダルを取り、
脚光をあびるようになりました。
そして、銅メダルではなく金メダルを取ったなら、
どのように自分の世界が変わるのか知りたくて
メダルを目指して毎日、
一日も休まずに練習してきたといいます。
・一流とされる選手たちは、
無駄な時間などまったくないような
一日をすごす。(p59)
●しかし、結果が出ないのです。
家族との生活を犠牲にしてまで、アーチェリーに打ち込んでいたのに、
結果は悪くなるばかりでした。
オリンピック4連続出場しましたが、
シドニーオリンピックでは、
国内選考会で落選してしまいます。
●アーチェリーを取ってしまえば、
何も残らないのではないか。
どん底に落ちた山本 博さんを救ったのは家族でした。
オリンピックに落選し、家族との時間を大切にするようになり、
家族とディズニーランドにも行ってみました。
●すると不思議なことに、一日も欠かさず練習しても
結果は悪くなるばかりであったのに、
家族との時間を大切にするようになると、
結果が出るようになってきたのです。
成績が悪くなることを練習していた自分から、
アーチェリーが好きだから練習する
自分に変わったのです。
・中学生のとき大好きで始めたアーチェリーを、
もう一度大好きになって練習しよう。
自分の技と心を極めるためにアーチェリーを
楽しもうと弓を再び持ち直した。
そうして四十歳を前にして、
私は生まれ変わった(p90)
●テレビの番組のほうが感動的でしたが、
本で読む山本 博さんはマジメな方という印象でした。
テレビを見逃した方は、読んでみてください。
★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・生徒にアーチェリーが上手になるコツを訊かれることは、
当然だがよくある。「毎日コツコツ練習することだ」と
洒落を込めて話をするが、冗談ではなく、
これこそうまくなるための真髄だと信じている(p134)
・父の葬儀で、私は始めて遺族となった。・・・
人の死は絶対である。
だからこそ、生きている自分自身を、
いまこの瞬間にどのように
生かすかが大切なのだ。(p198)
・目標設定の仕方であるが、私の場合は、
一日で達成させる目標が五個ぐらい、
ひと月程度で達成可能な目標が三個ぐらい、
半年はかける目標が一個ぐらい
といった按配である。(p54)
・多くの人からアドバイスをいただく過程を通じて得た
人間観察によって、私のためにアドバイスしてくれる人と、
自己満足のために私にアドバイスをしている人が
いることを知った。(p178)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(79点)
■著者経歴・・・山本 博
1962年生まれ。
中学校でアーチェリーを始め、インターハイ3連覇。
1984年ロサンゼルスオリンピック個人3位。
4大会連続出場するも、シドニーオリンピックは国内選考会で落選。
しかし、アテネオリンピックでは個人2位となる。
17年間高校で教鞭をとり、2006年4月より日本体育大学助教授。
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