【書評】「現代中国の禁書 民主、性、反日」鈴木 孝昌
2006/06/14公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
現代中国の一断面
国家間の外交を進めるには、友好関係を維持しながら、相互理解に努めることが大切であることはいうまでもありません。
ただそのときに心がけることとして、単に交流するのではなく、相手の正確な情報を入手して、相手を正しく理解することが大切だと思います。
そうした意味で、この本は、現代中国の一断面を見せてくれる良書といえるでしょう。
靖国神社参拝や歴史認識問題が起こるたびに中国政府やマスコミは「日本は侵略の歴史的事実を認めず、反省もしていない」と繰り返すため、それが大半の中国人の日本に対する共通認識となってしまっている。(p33)
日本のODAは策略
外交とは国益を守るのが目的です。そして国益とは、お金と安全です。
日本のODAについては、低利融資であるにもかかわらず、中国側はまったく感謝していないという。「これは日本政府の策略だ」と大部分の中国人がODAについて考えているというのです。
最近、日本政府は中国向けODA凍結が解除されましたが、動きは遅いとはいえ、中国ODA廃止の方向は変えてはいけないのでしょう。
ODAについては、「政府開発援助と言いながら、実は援助ではない。低利融資であり、返済しなければならない。用途にも制限がある。しかも中国はずっと遅滞なく返済義務を果たしてきた。日本政府の姑息なところは、低利融資政策を援助と言い換えているところ。これは日本政府の策略だ」。これも大部分の中国人が持っているODAに対する認識だ。(p34)
絶望の中国
中国の地方では、農民からカネを搾り取る地方官僚がおり、不正を告発しようとした農民を殴り殺す警官もいるという。日本では悪は負けますが、中国では悪が勝つのです。
私自身、中国には一部しか訪れたことがありませんし、広大な中国をすべて知っている人もいないでしょう。ですから、このような本を通して、少しでも巨大な人口を持つ隣国について知ることは大切だと思います。
これだけの内容を安価で読める一冊です。★2つとしました。
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この本で私が共感した名言
・中国には反日的な意見を発表するサイトが「数百はある」(盧)と見られる。(p22)
・中国では、日中間の摩擦において、自国の側にも責任があるという概念はほとんど存在しない。靖国参拝、歴史問題、領土問題、資源問題、反日デモ・・・。すべて責任は日本側にあるという「世論の一致」が図られている。(p214)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
目次
第1章 中国当局も恐れる反日の仕掛け人
第2章 「売国奴」の汚名を着た親日ジャーナリスト
第3章 九億農民のために闘う
第4章 SARS禍から人類を救った一言居士
第5章 体制の変革者か堕落した娼婦か
第6章 毛沢東の再来を許すな
第7章 共産党専政に挑む「確信犯」
第8章 迷走する胡錦涛の言論政策
著者経歴
鈴木 孝昌(すずき たかよし)・・・1962年生まれ。大学卒業後、中日新聞社(東京新聞)入社。93~94年北京語言学院で留学研修。96~99年香港支局長。02~05年東京新聞=中日新聞・中国総局長を務める。
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