「金持ち兄さんの王道」藤田 憲一
2006/03/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
●この本は藤田 憲一さんが本業以外の、
不動産投資で成功してきた経験をつづった一冊ですが、
成功の秘訣は次の2つだと思います。
まず、その業界の情報を徹底的に収集しています。
たとえば、中古車を買うときには、
ほとんどの車種の年式ごとの相場が
わかるくらい勉強しています。
・車を買ったときと同じように、不動産情報誌という情報誌を買いあさり、研究した。(p94)
●次に自分の経験と、情報収集の結果から、
自分で仮説を立てて、
投資を実行していきます。
不動産の場合は、自らの引越しの経験から、
眺望の良い部屋が割安で取引されていることに
気づき利益を上げていきました。
・「専門家がプロフェッショナルでないから」である・・・不動産屋は、眺望のよい物件を見分けるのが得意ではない。かつ、眺望のよい物件を望む顧客を見つけるのも得意ではない。(p122)
●結局は、自分で考えるということです。
最後に、サイドビジネスへの
考え方に共感しました。
収入と経験が得られる本業に対し、
サイドビジネスは、3倍の時給でなければ
価値がないという考えです。
・私は「本業の収入を労働時間で割った額」の三倍のプロフィットを、投資であげるべき最低基準として設定している。(p198)
●中古車、不動産などの取引のコツだけでなく、
いわゆる頭の使い方でも参考となる点がありましたので
★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私は「人気のある車」に乗ることにより、買い替えでは「損失」を出すことなく、逆に「利益」を出した。(p85)
・君が部屋を借りると、礼金を二ヵ月分払うだろう。それは客を連れてきた『客付け』といわれるほかの業者と、大家から物件をあづかっている『元付け』といわれる業者が一ヵ月分づつ山分けするためだ。だけど、『元付け』が『客付け』すると、その二ヶ月分が丸々『元付け』の利益になる(p109)
・難しいのは、「空室」物件なのである。はっきりいって、競売本や競売に関する記事でもっとも罪深いのは、この「もっとも難しい」空室物件を、一様に「初心者向き:と称して、「空室であれば競争が激しいので、高値入札しなさい」と指導している点である。(p144)
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■著者経歴・・・藤田 憲一
1970年生まれ。大学卒業後、広告会社、大手シンクタンクを経て、
2001年独立。インターネット上の口コミ情報から
マーケティングや経営戦略に活用する事業に従事している。
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