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「「愚直」論 私はこうして社長になった」樋口 泰行

2005/09/27公開 更新
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「愚直」論  私はこうして社長になった

【私の評価】★★★☆☆(76点)


●以前、私がパソコンを買おうと思ったときの第一候補は
 コンパックのプレサリオ3500でした。


 これを企画したのが樋口さんだったとは驚きました。


●そして、今、使っているノートは
 HPのコンパックNX4800です。


 カザフスタン事務所のパソコンの半分はHPで、
 さらに増えそうな勢いです。
 樋口さんがHPに在籍中に開発されたパソコンたちですね。


 このように樋口さんの開発した商品にご縁があるのですが、
 その特徴は必要な機能が全て入っていて、
 価格が安いということでしょう。
 売れるはずです。


●きっと樋口さんが仕事に打ち込んだ結果が
 これらの商品となって、このような成果を
 出しているのではないかと感じました。


 ・私自身のキャリアを振り返ってみても、苦しい仕事の連続であった。
  しかし、その苦しみを乗り越えたときに、達成感や「やりがい」を
  得ることができた
。(p185)


●今の仕事を限界までやりぬけ!
 というメッセージであふれた一冊になっています。


・いずれ転職するにしても、
 一つの仕事を頑張り抜いたという自負が、
 その後の人生を支えてくれる。
 一つの仕事に就いたら最低三年間は
 頑張ってみる
ことをお勧めしたい。(p214)


●樋口さんの新任地はダイエーです。
 かなり難しい仕事になると思います。


 ダイエーの建て直しがうまくいくことを
 祈念しながら星3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・最初の二年ほどは、逃げ出したくてたまらなかった。・・・
 悩み抜いた結果、・・・限界まで頑張ってみて
 「それでも辞めるしかない」と感じたら、
 そのとき改めて考えようと決めたのである(p28)


・「自分に任せてください、自分が責任をとります」と
 上司や周囲に宣言し、そのプレッシャーの中で仕事をする。・・・
 なるべく上司の手間をかけず、
 自らの責任を持って仕事を進めていくべきだ。
 これが、短期間に成長するコツだと思う。(p204)


・組織というのは、放っておくと自分の部門だけ
 最適化すればいいというセクショナリズムが芽生えてくる・・・
 現場も自分の仕事だけやって自分の上司にだけ
 評価されればいいと考えるようになる。
 社員がそのような狭いマインドで働くようになると、
 組織は必ずおかしくなる。(p110)


「愚直」論  私はこうして社長になった
樋口 泰行
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 8814

【私の評価】★★★☆☆(76点)


●著者経歴・・・樋口 泰行

 1957年生まれ。大学卒業後、松下電器産業入社。五年間で溶接機の特許を
 6つ取得。91年ハーバードMBA卒業。92年ボストンコンサルティング
 グループ入社。94年アップルコンピュータ入社。97年コンパック入社。
 03年日本ヒューレット・パッカード(以下HP)社長。05年ダイエー社長。


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