「トヨタの役員秘書が見た トヨタのできる人の仕事ぶり」石井 住枝
2005/09/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
●会社の強さとは、ちょっとした
仕事のやり方に現れるような気がします。
例えば、トヨタでは、コピー用紙の補給も
カンバン方式であり、適正在庫より少なくなったら、
その都度発注するという方式です。
一方、業務の効率化という名のもとに、
コピー用紙は決まった日に一定の量を
職場に配布している会社もあります。
どちらの会社が強い体質なのかは明らかでしょう。
●さらに、文房具も置き場所を決めている
というのはやりすぎのような気もしますが、
一時が万事、会社の体質を示しているのでしょう。
・引き出し用にポリウレタンのシートが配られていました。スタンプ、ボールペン、消しゴムなど、それぞれの置き場所をくり抜き、必要な数だけ収納できるようになっていました。(p74)
●毎日の業務のちょっとした工夫、
職場での工夫が積み重なり、
そしてそれが会社全体となれば
大きな差となるのでしょう。
・毎朝、始業前にミーティングをしていました。・・・その日のテーマを 設け、「今日のグループの目標」を決定していました。(p81)
●自分の業務がぜんぜんなっていない
ということがわかりました。
自分の仕事の甘さを気付かせてくれた一冊として
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・できる人ほど工場に足を運び、会社のありのままの姿をつかむことを日々
忘れていませんでした。(p34)
・新入社員のときから、「受けた電話は簡単に人に回さないように」と指導
されました。いったん電話に出たら、電話を受けた人が最後まで責任を
もって対応せよという方針です。(p42)
・トヨタでは電話の呼び出し音が3回鳴ると「お客様や相手の方をお待たせして失礼ではないか」と注意されます。・・・電話の対応だけでなく、「なにかを聞かれたら、即、実行する」ということも徹底されていました。(p41)
・C部長からは、事前に議事録をつくっておきなさいと指導されました。・・・はじめに議事録をつくっておくことによって、会議進行の流れが明確になります。(p56)
・H役員は「製造をしてくれている人の気持ちを理解することが大切です。工場のスタッフが、すぐラインを止められないのであれば、システムや仕組みがおかしいと思わねばならない。もし、部品を落としてしまうような状態があるのであれば、そのことに気づかなかったこと自体がまずいと思わねば」とおっしゃっていました。(p102)
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自分を仕事振りをカイゼンできる本。
【私の評価】★★★★☆(81点)
●著者経歴・・・石井 住枝
1965年生まれ。トヨタ自動車で、17年間、
役員秘書、ビジネスマナー教育に携わる。
現在は独立し、コンサルテング、研修などを実施。
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