「人間発見 私の経営哲学」日本経済新聞社
2005/06/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
●どこの会社でもそうですが、
経営者になるということは、
非常に難しいことです。
確かに、東大に入ってエリートコースを歩いて
役員になれる場合もないわけではありません。
しかし、普通はそう簡単にいかないのが会社です。
ですから、経営者になった人は、どのような考え方、
仕事の仕方をしてきたのかを知ることは
意味があると思うのです。
●この本では、優良企業トップ24名へのインタビューが
掲載されています。
これら経営者に共通しているのは、
若い頃に苦労しているということです。
結果的にそれを突破し、
業績を上げているのです。
・壁にぶち当たるたびに自分に言い聞かせてきました。
「おれはもともと、元気のかたまりのような
人間ではないか。何があろうと、つぶれるはずがない。
挫折などあるはずがない」と。
(御手洗 富士夫)(p27)
●24名の人選がなかなか良いので
★3つとさせていただきました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・大野さんは怖い顔して「例えばこうやる」と説明するから、
こっちもそうかとまねをすると
「なぜわしの言う通りにやった」と雷が落ちる。
「わしの言う通りやるやつはバカで、
やらんやつはもっとバカ。
もっとうまくやるヤツが利口」と言う。
(張 富士夫)(p17)
・米国で学んだのは日本的経営の良さです。・・・
米国企業は株主本位で不況になるとレイオフする。
米国だって普通の人は長期雇用を
望んでいるんです。(張 富士夫)(p22)
・自らのパフォーマンスに対しては謙虚でなければなりません。
企業が利益を生み出していないなら、そこには当然、
無駄があるということです。逆にみれば
そこに進歩のチャンスがある。
(カルロス・ゴーン)(p111)
・日産では個人個人の責任を強調していくつもりです。・・・
日本に必要なのは個人の責任の意識。
積極的に自ら責任を負おうとする人たちを
経営の上層部に引き上げ、彼らに対する明確な責任を
与えていくことが必要と思っています。
(カルロス・ゴーン)(p112)
・娘の教育も家内任せでしたが、中学生になったときに
座敷に正座させて、ひと言だけ伝えました。
言ったのは二つの原則です。
「自分に忠実に生きることと親にウソをつかないこと」
です。この原則に従えば何をやってもいいと言いました。
(丹羽 宇一郎)(p184)
・ニューヨークのブルームバーク市長は、
01年9月11日の同時テロの影響で
四十億ドルの歳入不足が生じたため、
就任と同時に直属部局の人員を20%も
削減すると表明しました。
六百兆円を超える債務を抱える日本で、
小泉政権は公務員を何人減らしたのでしょうか。
(丹羽 宇一郎)(p186)
日本経済新聞社
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
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