バフェットの教科書「賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法」ベンジャミン・グレアム、パン・ローリング
2005/05/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
株式投資の世界には「バリュー投資」、つまり本来価値のある株式に投資するという考え方があります。本書は「バリュー投資」のバイブルもいえる書であり、初版は1949年『The Intelligent Investor』として発刊され、その後改定を経て本書は1971年頃に見直されたものです。
本書が発刊されて50年たっても、「適切な証券を適切な価格で取得し保有すること」を学ぶ人がいるのです。この常識的なことが難しいからこそ、株で損をする人がいるのでしょう。実際、市場価格が本当の価値と乖離することはたびたびあるのです。
・株価変動という要素をとらえて「危険」だとすべきではない。しかし、内在価値に照らして明らかに高すぎる株価で買ったかもしれないという危険があれば・・・そこには本質的なリスクが存在する(p120)
株を買うとは会社を買うということです。そして株の値段は常に変動しているのですから、会社の価値が乱高下するというのも人が人気投票するように不確定要素が大きいののです。
逆に将来一流企業であり続ける会社が分かっていれば、株の下落はバーゲンセールであり、株の高騰は売るチャンスということです。ところが、その判断が難しいのです。
・基本的に、真の投資家にとって、株価変動の持つ重大な意味はひとつしかない。相場が急落すれば抜け目なく株を買い付け、急騰すれば売却するチャンスなのだ。(p192)
株式をやろうと考える人には、必須の書(星5つ)でしょう。ただし、私は株式に投資するよりも自分に投資することに重点を置くつもりですので星3つとしました。
この本で私が共感した名言
・投機家の関心事は、株価の変動を予測して利益を得ることであり、投資家の関心事は、適切な証券を適切な価格で取得し保有することである。(p3)
・成功した企業ほど、株価の変動が大きくなる傾向にあるということだ(p182)
パンローリング
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
投資と投機―賢明なる投資家が手に入れるもの
投資家とインフレーション
株式市場の歴史―一九七二年初めの株価
一般的なポートフォリオ戦略―保守的投資家
防衛的投資家のための株式選択
積極的投資家の分散投資―消極的な方針
積極的投資家の投資―積極的な方針
投資家と株式市場の変動
投資ファンドへの投資
投資家とそのアドバイザー
一般投資家のための証券分析
一株当たり利益に関して
上場四企業の比較
防衛的投資家の株式銘柄選択
転換証券とワラント
特別な四社の例
八組の企業比較
株主と経営陣―配当方針
投資の中心的概念「安全域」
著者経歴
ベンジャミン・グレアム(1894~1976)・・・米国において投資家の父と呼ばれ、バリュー投資理論の考案者。
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