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「ジャック・ウェルチに学んだ仕事の流儀」ロザンヌ・バドゥスキー

2005/05/16公開 更新
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ジャック・ウェルチに学んだ仕事の流儀

【私の評価】★★★★☆(81点)


●ジャック・ウェルチについての本はほとんど読んでいますが、
 この本ほどリアルなジャックについて
 知ることのできる本はないでしょう。


 短気で落ち着きがなく、
 カギを忘れるCEOです。


●しかし、やはり経営者としての能力は
 抜きん出ているようです。


 常に質問(コミュニケーション)し、
 追求の手を休めることはありません。


 ・ジャックはじっときき入ったが、いつもこう答えた。
  「その問題を解決するために、
  きみはどんなことをしたんだね?」(p113)


●日本では経営者といえば
 会社組織のスゴロクの上がりで、
 部下がすべてやってくれるような
 イメージがありますが、


 ジャックの仕事のイメージはまるで
 プロドライバーがコクピットで
 レーシングカーを運転しているようです。


 つねにチャレンジを忘れません。


 ・今やっている仕事がチャレンジとなって
  自分を成長させてくれるかぎり、
  異動する時期うんぬんという議論は
  無意味だな(ジャック・ウェルチ)(p70)


●私はジャック・ウェルチ自身の能力ではなく、
 彼をCEOとしたGEという組織の
 意思決定に興味があります。


 日本では、実力と情熱はあっても欠点のある人は、
 なかなかトップにはなれないでしょう。


 ・CEOは常に恐れられているとはかぎらないが、
  ニセモノやごまかしを指摘できない人間が
  トップに上りつめることはない。(p34)


●CEOの選択が、
 その企業の運命を決めてしまいます。


 日本には日本に合った
 CEOの選択プロセスが
 必要なのではないかと思いました。


●最後に一点。GEには社内打合わせの議事録がないようです。


 日本だと一日の半分をかけて議事録を
 作成している人もいるはずです。


 このように議事録の有無については
 一長一短があるでしょう。


 しかし、実務担当者としては、
 議事録の必要性についてよくよく
 考えなくてはならないと思いました。


 ・GEの社員たちは記録のための記録には関心がない。
  会議が終わったら、数行のメモをもって
  次の行動に移るだけだ。(p90)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・リーダーには、備えておかなくてはならない
  二つの重要な能力がある。
  一つ目は、ビジネスの現実を具体的に定義できること 
  - たとえば、「寿命十万時間のCTスキャンチューブが
  できなければダメ」というように。
  もう一つの機能は「ありがとう」と言えることだ。(p226)


 ・自分のミスを認めること。
  だが、そこから学ぶこと。(p57)


 ・「十分間ルール」はとても有効だ。
  まず行動する時間を限定すること(p73)


ジャック・ウェルチに学んだ仕事の流儀
R.バドゥスキー
サンマーク出版 (2004/01/08)
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おすすめ度の平均: 4.67
5 とても身につまされ、とても愉快
5 こんな部下がいたジャック・ウエルチ氏
4 せっかち男の華麗なる戦歴

【私の評価】★★★★☆(81点)



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