「商いの道 経営の原点を考える」伊藤雅俊
2004/12/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
●会社の大きさは経営者の大きさだと思います。
その経営者の器以上に
会社は大きくならないのです。
・私はつくづく思います。
自分は何か兄や母のように
報われない人たちの徳をもらって、
その人たちのお陰をいただいて
生かされているのだと。(p40)
●そういう意味では、自分の器を理解すれば、
自然とどうすればよいのかわかるのでしょうが、
自分自身を理解するのが一番難しい。
・母は、「お客さんはこないもの」
「取引をしたくてもお取引先は
簡単に応じてくれないもの」
「銀行は貸していただけないもの」、
そのようなないない尽くしから、
商いというものは出発するのだよ、
といつも言っていました。(p26)
●まず、感謝の気持ちがあるのか、
それが第一のハードルのような気がします。
感謝は簡単なようですが、
心から感謝するのは
一種の才能ではないでしょうか。
・例えば、お客さまがいらっしゃらない時に、
腰をかけることは禁じていました。
いつお客さまがいらっしゃるかわからないのに
座っていてどうする、立って待っているようにと
教えられたのです。(p48)
●そうした気持ちがベースにあれば、
必然的に行動が決まってくるわけです。
すべてはお客さまと
取引先への感謝の気持ちから
始まるのではないでしょうか。
・小売業者がお上意識を持ち始めたら、
間違いなく衰退への道をたどり始めたと言っていいでしょう。・・・
仕入れの担当者が腕組みしたり、
足を組みながらお取引先と商談をしていたら、
どのように相手に映るでしょうか。
●根性だけでもだめで、技術も必要。
全体のバランスは
心が作っているのだと思います。
・商売に王道なし。ただ心あるのみです。(p11)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・社会全体が平和で落ちついているとき、
まだ皆が浮かれている時、
その時こそ、来るべき次の波を覚悟して
真摯に生きることが大切ではないかと思うのです。(p31)
・社員一人一人に当事者意識を持たせるのに最適なのが、
先に紹介した"単品管理システム"ではないかと思います。・・・
仕事の中に、考える、仮説を立てる、という要素を加えると、
人は俄然やる気を出し、活き活きしてきます。(p118)
・組織が大きくなると、いわゆる本社で
机上のプランを立てる役職者が力を持ち始めます。・・・
そうなると、太平洋戦争の日本軍と同じで、
あっという間に負け戦です。(p121)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
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