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「韓非子・悪の管理学」高畠穣

2004/02/09公開 更新
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韓非子・悪の管理学 (知的生きかた文庫)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


●韓非子は現実論であると思います。


 目的を達するために、
 正義が必要なら正義をせよ、
 悪が必要なら悪をせよ、
 と言っているような気がします。


●あらゆる総合戦略をもって
 目的を達成するという点において、
 韓非子の考え方には賛成するところが多いですね。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・知っていることを隠し、
 知らぬふりをしてたずねれば、
 知らぬことまで知れる。


・みずからの知力を捨てることによって、
 すべての部下の知力を集めた明察が
 生まれるだろう。
 みずからの行動力を捨てることによって、
 すべての部下の誠意を集めた大功が生まれるだろう。
 みずからの勇気を捨てることによって、
 すべての部下の力を集めた強さが生まれるだろう。
 韓非子は、そういうのだ。


・上に立つものは、賞すべきものは
 必ず賞することによって、
 部下の能力を最大限に発揮させ、
 罰すべきものは必ず罰することによって、
 不正な行為を禁止する。


・いいことは、必ず悪い側面をもっている。
 いやらしいことの裏には、
 必ずためになることがあるだろう。


・上に立つものは部下に対して、
 仕事の上ではあくまでも厳しく
 任務の遂行を要求しつつ、
 しかもその心情の動きまでつぶさに観察し、
 長い目で見守り、韓非子のいわゆる
 「拙誠」を確認したならば、
 しかるべき適職を用意することも忘れない。


・そもそも言行というものは、効用を目的とするものである。


・民に刑罰を施すのは、
 民を憎んでいるからではない。
 これこそ、愛の根本である。
 刑罰がはっきりしておれば、
 悪がはびこらないから、
 人々は静かに暮らすことができる。
 むやみに恩賞を施せば、
 僥倖(ぎょうこう)を願う
 邪心が生まれてくるだろう。


・ふだん誰といようとかまわない。
 誰と相談するかが大切なのだ


韓非子・悪の管理学 (知的生きかた文庫)
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高畠 穣
三笠書房
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【私の評価】★★★☆☆(76点)


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