「森田療法」岩井寛
2003/10/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★☆☆☆☆(59点)
それまでに感じ、悩み、葛藤としてきた不安、
苦痛、症状を「あるがまま」にしながら、
自分自身の人間としての目標に向かって
「あるがまま」を実現していかなければならないのであり、
その方向を「目的本位」といい、目的本位はまた、
行動として実現されなければならないのである
●「今日の名言」はちょっと難しいですね。
簡単に森田療法を説明すると、
「人間には様々な欲望があって、レベルの高いものから、
低いものまである。それらが矛盾することがあるので、
人間は悩むのですが、それを自覚しながらも、
レベルの高い欲望=自己実現を選択していきましょう」
ということです。
●例えば、目の前にこれをすると
非常に会社の利益になることがあるとします。
でも、それを実現するためには、
残業をして検討書を作らなくてはならない。
いやがる同僚を説得しなくてはならない。
予算を取らなくてはならない。
はっきりいって面倒くさい。
●会社の利益=社会に貢献できる、
面倒くさい=自分の時間が減る。
それぞれ、そう考えるのは
人間の性質としてしかたがないものです。
面倒くさいと思う自分を否定しては、
自己否定になってしまいます。
ですから、面倒くさいと思う自分を許しながら、
社会の利益になることを選ぶというところに
ポイントがあるのだと思います。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人生には良いことも悪いことも、不条理なことも、
さまざまなことがたくさん存在するのであって、
現在の生活が複雑で灰色の状態で
あるということをふまえたうえで、
なおかつその中で自分はこのように生きるというように、
一つの生き方を貫き、その生き方がまた、
何らかの形で社会の利益と結びつくとき、
本当に一個の人間として理想に向かって生きているとか、
純粋な生き方をしている、といえるのではないだろうか
●すごく単純な良い考え方を難しく教えてくれる本です。
お医者さんの学問をやると、
こういう表現になってしまうのでしょうか。
言っている内容が素晴らしいこと、
具体例があるのが救いでした。
講談社 (1986/08)
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進路に悩む若い人に読んでほしい。
人生の転機
【私の評価】★☆☆☆☆(59点)
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