「還暦ルーキー 60歳でプロゴルファー」平山 譲

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還暦ルーキー 60歳でプロゴルファー (The New Fifties)

【私の評価】★★★★☆(85点)


■古市忠夫という
 プロゴルファーがいます。


 彼は55歳のとき
 阪神淡路大震災に自宅で被災し、
 自分のカメラ店を失いました。


 消防団員の彼は、
 火災が近づく自宅を省みず
 延焼していく火災への対応で
 周辺地域を走り回ります。


 その後も、災害に強い街づくりのため
 地域の意見をとまとめ
 区画整理を決めました。


 すべてが終わってみれば
 手元に残ったのは自宅を新築したため
 2000万円という借金だけだったのです。


・震災後に忠夫は、「三つの顔」を見た。
 茫然自失して動かずにいる人の顔。
 他人のことはかえりみず、
 自分のためだけに動く人の顔。
 そして自分のことはかえりみず、
 他人のためだけに動く顔。
 どれも人間らしい、自然の顔なのだと思った・・
 忠夫は自らのことを
 すべて後まわしにした(p114)


■震災で家は失ったものの、
 車とゴルフ道具だけは
 奇蹟的に残りました。


 何が奇蹟かといえば、
 震災の1ヵ月前に地主から言われて
 駐車場を移動しておいたおかげで、
 車が火災から避けることができた。


 さらに、傷がつかないように
 自宅に保管していたゴルフバックが、
 なぜか車のトランクに入っていた。


 なぜゴルフバックを車に
 置き忘れたのかは
 わかりませんでした。


 ただ、神さまがゴルフクラブだけは
 自分に残してくれた。


 それで、著者はなぜか
 ゴルフで食べていこうと
 決意したのです。


・俺は仕合せもんや・・
 テストに受かる、受からんやない、
 ゴルフをできる、ただそれだけで、
 俺は仕合せもんなんや(p146)


■そして著者は60歳にして
 プロテストを受験しました。


 毎年、上位50位タイ以上で合格という
 狭き門で、60歳のおじさんが
 受かるはずのないテストなのです。


 そしてプロテストは
 ドラマのように合格。


 著者の人生とは、
 何なのだろうかと思いました。


 人のために生きる。
 やりたいという直観に生きる。
 それに挑戦できていることに感謝する。


 ゴルフコースに向かって
 一礼する著者の姿が目に浮かびました。


 古市さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ぼやいたらあかん、
 年とったと泣き言を口にした瞬間から、
 人は老いていくんや、
 俺、年とったと思たことないで、
 朝から晩までゴルフしたって、
 いっこもしんどくないで(p50)


・おまえ、落ちてみい・・
 崖にしみがみついているその二本の指を、
 離してみい・・俺はな・・
 受かるやの、落ちるやの、
 そないな結果を考えてゴルフしとらんで、
 俺、最初から、手ぇ離しとるで、手ぇ離して、
 自由に動かしてゴルフしとるで(p165)


・俺、満足してしまいたくないんや、
 ゴルフでも、人生でも、
 満足してしまいたくないんや・・
 六十歳になっても、もっともっと
 ゴルフが上手うなりたいし、七十歳になっても、
 もっともっと眼ぇ輝かせて人生歩きたいんや、
 そやから、今も、夢を追いかけてんのや(p167)


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■目次

鈍色の一番ティー
哀愁のサンデーゴルファー
神戸市長田区鷹取商店街
平成七年一月十七日
瓦礫とゴルフバッグ
二つの復興
最後のプロテスト
黄昏色の十八番グリーン
神戸からのティーショット



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