「暗闘」山口 敬之

| このエントリーをはてなブックマークに追加

暗闘

【私の評価】★★★★☆(84点)


■トランプ大統領就任前の
 安倍・トランプ会談から
 日露交渉までを解説する一冊です。


 著者の山口さんは
 元TBSワシントン支局長。


 政権で何が起きているのか
 よく知る立場にいる人物です。


・現段階ではっきりしているのは、
 トランプと政権中枢が筋金入りの
 対中強硬派であり、親台派
である
 ということである(p81)


■現在、安倍首相は3つの戦争を
 戦っていることがわかります。


 一つは安倍首相を
 「極右の好戦的ナショナリスト」
 としたい中国、韓国との戦争。


 そしてそれを支える民主党、
 マスコミ、ジャーナリスト、
 プロ活動家との情報戦。


 最後は外務省内の抵抗勢力です。
 外務省対策としては、官邸に
 国家安全保障局を設置
しています。


・外務省では・・
 「一年程度で頻繁に替わる日本の首相や
 外務大臣の意向に従って相手国の機嫌を
 損ねても何もいいことはない」と考える者も
 少なくないのである(p118)


■民進党に口撃されたくらいで
 泣いているようでは、
 この戦争には勝てないのでしょう。


 本当の戦争よりも厳しいものが
 あるように感じました。


 山口さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・国家安全保障局(NSS)を官邸に新設・・
 外務省や防衛相の上に、外交・安全保障を統括する
 司令塔となる組織を置いたのである(p109)


・安倍は(オバマに)日本の立場をこう説明した。
 「日本は、中国とロシアという二つの大国と同時に
 対峙することはできない

 「軍事的にも経済的にも、ロシアの脅威は
 中国よりはるかに小さい」(p62)


・日本の防衛費の絶対値について現在政権幹部は、
 さまざまなチャンネルを通じて
 「GDP比1パーセント枠の撤廃」
 を求めてきている(p96)


・元祖チャイナスクールとでもいうべき人物に
 谷野作太郎がいる・・
 いわゆる河野談話の作成を主導した・・
 日本側は河野談話を発表することで慰安婦問題に
 一定の区切りを付けることを狙ったが、
 逆に韓国国内の日本批判はより一層激しくなった(p115)


・安倍と宗男との連携に激しく反発したのが、
 外務省のロシアスクールだ・・
 これまで洩れなかったさまざまな
 日露交渉に関する情報が、官邸の意に反して
 新聞紙面を賑わすようになる(p155)


・中国共産党幹部の趙は南京で、「歴史を改ざん
 しようとするいかなる目論見も、中国人民と
 世界の平和と正義を愛する人々から糾弾され、
 軽蔑されるだろう」と述べたが、当の中国
 共産党指導部こそが・・天安門事件という
 史実をなかったことにしようとしている(p187)


暗闘
暗闘
posted with amazlet at 17.02.16
山口 敬之
幻冬舎 (2017-01-27)
売り上げランキング: 269

【私の評価】★★★★☆(84点)



楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png
人気ブログランキングへ


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村


■目次

第1章 安倍・トランプ会談の衝撃
第2章 トランプ陣営の正体
第3章 安倍・トランプ時代の日米関係
第4章 官邸と外務省の暗闘
第5章 日露交渉
最終章 安倍外交が目指すもの



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

スポンサードリンク

Googleのお薦め記事

>月別(2002年7月~)