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「光に向かって100の花束」高森 顕徹

2015/11/13公開 更新
本のソムリエ
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光に向かって100の花束


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 先人が残した格言、エピソードには、私たちが学ぶべき知恵があります。例えば、天才といわれる人は、人知れず努力しているもの。ある音楽家は、一カ月以上の練習をしないと出演しないことにしていたらしい。


・私は公開の席に出るには、一日五十回、一カ月千五百回以上の、練習をしなければ出演いたしません(音楽家タルベルグ)(p57)


 また、世の中には、お金がすべてと言う人もいれば、お金がすべてではないという人もいる。お金とは何なのか。幸せとは何なのか。それは自分で考えることであり、また、こうした本を読んで考えてみるのも大切だと思います。


・所はある南の国。登場人物はアメリカ人と現地人。・・「金をもうけて、どうするのだ」・・・「別荘の庭のヤシの下で、昼寝でもするよ」「オレはもう前から、ヤシの下で昼寝をしている」(p179)


 そして生きていく中で、他人ばかりを責めているうちはうまくいかず、まず自分を反省し、己の姿勢を正すことが肝要ということがわかってきます。苦難から逃げまわっている人は、楽しみを経験することができないのです。このように100のエピソードは、読み応えがあります。一つでも心に届くものがあれば、価値かる一冊ではないでしょうか。


 高森さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・与えられた使命を、忠実にはたすことが、成功への道である(p51)


ライバルが現れたら、もっと努力精進せよと、自己を磨いてくれる菩薩と拝んでゆくことが肝要である(p96)


・腹立ったときは、数をかぞえよ、相手が怒ったときは、ふれずに放っておけ、と先達は教えている(p114)


・小にこだわり大を失う(p120)


光に向かって100の花束
光に向かって100の花束
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高森 顕徹
1万年堂出版
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

この柱も痛かったのよ―― うるわしき母子
約束は、必ず、はたさなければならない
高価な楽器がいい音色を出してくれるのではない、演奏者によるのだ
悪人ばかりだとケンカにならない ―― 一家和楽の秘訣
大将たる者、臣下の言葉をよく聞くべし
お嫁にいったら、毎日よい着物を着て、おいしいものを食べて、よくお化粧するのですよ
もうおまえは、帰ってもよろしい ―― 何事も基礎が大切
夫婦はもともと他人である。だからケンカもする
矢は一本しかないと思え ―― 一意専心
忙しい人ほど勉強できる ―― 暇を盗む
かんしゃくの、くの字を捨てて、ただ感謝
一職を軽視する者は、どんな地位におかれても、不平をもつ ―― 秀吉の心がけ
「どうぞ」の一言とほほ笑みに、すっかりほれこんでしまった
名を成す人 ―― 努力の結晶
先生、毒薬を一服盛ってください ―― 名医の処方
にこやかな笑顔と、明るいあいさつほど世の中を楽しくするものはない
花嫁が泣くのは、初めて親心のありがたさを知るからだ
赤い椿の花は、血の色ではない―― なにも世の中、ビクビクすることはいらぬ
お草履は手前のご主人 ―― 藤吉郎時代の秀吉
きっと持っていけと言いますから―― 大政治家フィリップの少年期
水車の回る音も、聞きなれれば苦にならない―― ソクラテスの哲学
「ああこれで、ぼくは、英国人の誇りをキズつけないですんだ」 彼の誇りとは......
本来の女性は、人生の大地のようである
毒蛇に気をつけよ ―― 身を責める財宝
有頂天から始まる地獄 ―― 久米の仙人が落ちたわけ
悲願に生きる ―― ジェンナーと天然痘
闇の中で字が読める ―― 法霖の読書
親切は決して他人のためならず、相手を満足に生かせ ―― 渡辺崋山の『商家の銘』
他人の長所は、少しでも早くほめよ ―― 清正、深夜の急用
屏風と商売は曲がらにゃ立たぬか ―― そろばんの教訓
魚をとるのは、どこの猫でも同じ
なにが家康を天下人にしたか ―― 失敗の教訓
ああ、おれも子供に門番にさせられることがあるのか―― バラナ国の悪法
智恵ある者に怒りなし。よし吹く風荒くとも、 心の中に波たたず
腹立ったときは、数をかぞえよ―― 焼け野原で、ひとり泣きたくなければ
ミッドウェーで優勢であった日本艦隊が、なぜ敗れたのか ―― 勝者を滅ぼすもの
生命はやるが、金は渡さぬ ―― 逃げる石川五右衛門
小にこだわり大を失う ―― 牛をすられた農夫
こうしてドン太は、大根まきができなかった―― 縁起かつぎ
本当の仕事ができる男 ―― 大王の権威もゴミかホコリ
満点主義の秀才でなかったから、起死回生の勝利を生んだ
ヤセがまんではすまなくなる ―― 良妻と悪妻
みんな欲に殺される―― あんな広大な土地はいらなかったのだ
「私も靴屋です」とビスマルク ―― 貴賤を問わぬ温容
さてこそ水は尽きたとみえる―― 元就はどうして相手の戦略の裏を見ぬいたのか
一番好きな人を生命がけで育ててくださったお母さんが、一番好きです
二十四度殺された老婆 ―― 口は禍の門
バカ......だなぁ、私は ―― チエの回転
なぜ、子供が返事をしないのか ―― 姿にかけた教育
殿さまの命令に従わなかった船頭 ―― 真のプロ
逃げ場がないから必死に戦う―― 数千の韓信軍、二十万を破る
ニセモノのチャーチルを見わけよ ―― 使命に忠実
迷うことなく自分の道を進んでゆくということは、なかなかに難しい
賢者は何人からも学びとる―― 敵将の献策をもちいた韓信
工夫とねばりが大切。何事も早く見切りをつけてはならない
推薦状などにたよるな! なにものにも勝る紹介状を身につけよ!
目先に一喜一憂しては、遠大な未来を見とおせない
「大きな金ができたら、どうする」「別荘の庭のヤシの下で、昼寝でもするよ」「オレはもう前から、ヤシの下で昼寝をしている」
これへ、その下肥とやらをかけてまいれ、とバカ殿 ―― 偶像崇拝
己を変えれば、夫も妻も子供もみな変わる
施した恩は思ってはならぬ。受けた恩は忘れてはならない
この娘を美しくないという者があれば、金子千両を出してやろう ―― 美人の必須条件
富んでも、昔の貧しさを忘れ、おごるなかれ―― 岩崎弥太郎氏とその母
人を身なりで判断はできない ―― 一休と門番
猫よりも恩知らずは、だれだ ―― 腹立てぬ秘訣
まもなく、若い社員の一人が解雇された ―― 排他は自滅
やめよ!やめよ!と突然、早雲は叫んだ ―― なりきる尊さ
おまえはなぜ、三階を建てんのだ ―― 本末を知らぬ愚人
笛を高く買いすぎてはいけない
牛糞を食わされた祈祷師 ―― 迷信を招く心の闇
下等の人間は舌を愛し、中等の人間は身を愛し、上等の人間は心を愛する
生活の乱れた学生の更生法―― 大学教授のたくみな指導
大石内蔵助の十三年間 ―― 先見と熟慮
最初から負けていた ―― 勝利のカギ
世界一おいしいご馳走ができあがりました、と料理人は言った
だから青年白石は三千両を拒否した―― 信念は未来を開拓する
甚五郎のネズミはうまかった ―― 技量と智恵
殺して生かす ―― 相手を裏切り、ののしられ、迫害も覚悟しなければならぬこともある
すぐ百万円を持っていったのは、なぜか―― 恩知らずになりたくない
あわれむ心のないものは恵まれない ―― 試された親切心
忘れ物の二百両を届けにきた馬の親方 ―― 誠の感化
金銭を診察したことはない―― 技量だけではなかった名医
私は、あなたを愛します ―― 男性鑑定の手引き
精魂を打つ ―― 名刀工・正宗と義弘
心に衣服を着る女 ―― 夫婦の幸福
ある夜、王様は、市街の真ん中に大きな石を置いてみた......
炎の色を見わける話 ―― 名画伯と熟練消防士
進退きわまった釈尊 ―― 無上の道
スキのないのが欠点 ―― 必要な余裕
大の親不孝者にほうびを与えた水戸黄門―― 善悪への心得
ダイヤモンドになれると思った小石 ―― 自己を磨く
戦うばかりが男の勇気ではない ―― 江戸城無血開城
何事も、理攻めで解決したがる人間は嫌われる
救う者は救われる ―― ライオンとネズミ
まかぬ種は生えない。因果の大道理を知らぬ者はあわれなり
人間の卒業式は葬式と心得よ ―― 成功者の少ないわけ
上達よりも大切なこと―― シュリハンドクのひたむきな精進
一番おいしいものは塩、一番まずいものも塩
「ここだなあ」と思い出せ ―― 苦難の嵐に向かって
おまえは苦労がしたいのか ―― 江州商人の心意気



著者経歴

 高森顕徹(たかもり けんてつ)・・・昭和4年(1929)、富山県生まれ。龍谷大学卒。浄土真宗親鸞会会長。日本各地や海外で講演、執筆など


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