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「読み解き「般若心経」」伊藤 比呂美

2011/02/13公開 更新
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読み解き「般若心経」


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


要約と感想レビュー

 「お経」というと、なかなかわかりにくい、呪文のように聞こえるものですが、この本では、非常にやさしい"ひらがな"で新訳が載っているのがいいところです。


・生まれたときも
 ひとり。
 死ぬときも
 ひとり。
 「ひとり-一遍」(p114)


 こうして「般若心経」を読んでみると、"死を思え"とか"あるはない、ないと思えばある"とか"いいことをしなさい"など、成功哲学に通じるものがあることがわかります。


 人を幸せにするのが宗教ですから、そうしたことを教えてくれるのは当然なんでしょうが、ちょっと難しくするところが、ミソなのかもしれませんね。伊藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「ある」と 思っているものはじつは 「ない」のである。「ない」と 思えば それは「ある」に つながるのである。・・・「般若心経」(p58)


・いつか死ぬ、それまで生きる(p186)


・「われらはこの世において死ぬはずのものである」と自覚しよう。このことわりを他の人々は知っていない。しかし、人々がこのことわりを知れば、争いはしずまる。(中村元『真理のことば』第一章六)(p206)


読み解き「般若心経」
伊藤 比呂美
朝日新聞出版
売り上げランキング: 14271


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


目次

読み解き「懺悔文」女がひとり、海千山千になるまで
読み解き「香偈」「四奉請」おはいりください
読み解き「般若心経」負うた子に教えられ
新訳「般若心経」
読み解き「発願文」忘れること忘れないこと
読み解き「大地の歌」浄土をさがして
読み解き「ひじりたちのことば」いぬの話
読み解き「白骨」ほらほらこれがぼくの骨だ
読み解き「観音経」あなたにはかんのんがいる
読み解き「地蔵和讃」母が死んで、父が残った
「七仏通戒偈」「無常偈」いつか死ぬ、それまで生きる
「四弘誓願」ぼんのうはつきません。あとがきにかえて



著者経歴

 伊藤 比呂美(いとう ひろみ)・・・1955年、東京生まれ。詩人、小説家。青山学院大学入学後から詩を書き始め、78年に第16回現代詩手帖賞を受賞してデビュー。作品に「ラニーニャ」(第21回野間文芸新人賞、99年)「河原荒草」(第36回高見順賞、2006年)「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」(第15回萩原朔太郎賞、07年、第18回紫式部文学賞、08年)など。84年から熊本市に、97年から米国カリフォルニア州に在住しつつ、熊本市とカリフォルニア間を往復する


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