「スリー・カップス・オブ・ティー」グレッグ・モーテンソン

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スリー・カップス・オブ・ティー
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【私の評価】★★★★★(90点)


■世界の二番目の高峰K2登頂に失敗し、
 パキスタンの村で助けられたモーテンソンは、
 その村に学校を作ることを約束します


 彼には、学校を作ることが、
 K2登頂と同じか、それ以上にやりがいの
 あるものに見えたのです。


 米国で金を稼ぎ、パキスタンに帰ってみると、
 学校を作るための資材を搬入するためには、
 橋を作らなくてはならないことが判明。


 その後も、誘拐されたり、
 モスリムの長老から学校を燃やされたりしながらも、
 金を集めて、学校を作り続けました。


・何かお手伝いできることはありませんか?」
 「教わることは何もありません・・・私たちの方が幸せそうだと思います
 ただ、学校だけは欲しい。子どもたちを学校に通わせたいのです」(p48)


■この本を読むと、
 パキスタン、アフガニスタンの山岳地帯で暮らす人々の
 雰囲気が伝わってきます。


 テレビも、電気も、水道もない。
 仕事も、食糧も、学校もないのです。
 それでも、人々は楽しそうに暮らしている。


 物質的には恵まれていないけれども、
 精神的な面では、
 別の豊かな面を持っているのでしょう。


・アラブの遊牧民族が水路のありかを知っているように、
 バルティ族はほらあなのありかを知っている。そして
 そのほらあなにも火を起こすための乾いた葉や枝が用意してある(p200)


■しかし、アフガニスタンは米国とのテロとの闘いで
 さらに荒廃しています。


 国家の運命というものは、
 住む人の努力もあるのでしょうが、
 地政学的な運命もあるように感じました。


 モーテンソンさん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・このコーランがどんなに美しいかわかるかね?
 しかしわしには読めない。文字が読めないのだよ。
 人生でこれほど悲しいことはない
 村の子どもたちがこのような思いをせずにすむなら、
 どんな犠牲でも払う(p260)


・僕はこの日のスピーチを、大好きなマザー・テレサの
 言葉でしめくくった。「私がしていることは、大海の1滴に
 すぎないかもしれません」・・・「けれども私たちがやらなければ、
 海の水はそれだけ減ってしまうのです」(p390)


・どうして対立が起きるのか、その根本的な原因について
 話そうとした。・・だが、そんな話が活字になることはほとんどない。
 記者たちはタリバンの幹部がしゃべる映像を手に入れ、戦争をもくろむ
 悪役に仕立てあげようとするだけだった(p454)


・アフガニスタンは世界一地雷の多い国だ。
 何十年にも渡って、いろんな軍勢が小さな爆発物を
 何百万個もばらまいた。その結果、そこに地雷が埋まっているか、
 正確なところは誰にもわからない。(p536)


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