「なぜナイスショットは練習場でしか出ないのか」市村 操一

なぜナイスショットは練習場でしか出ないのか―本番に強いゴルフの心理学 (幻冬舎新書)
【私の評価】★★★★☆(82点)


■先日の、女子プロゴルフツアー最終戦リコーカップでは、
 あの精密機械のような不動裕理が、1.5メートルを
 2パットして、優勝を逃しました。

 「へー、あの不動でも緊張するんだ・・・」
 と思いましたが、ちょうどこの本を読んでいたので、
 ご紹介します。

 この本は、プロがどのように考えているのかを
 教えてくれる一冊です。


■まず、同じリズムと動作で
 プレーをすることが大切です。

 大リーグのイチローが打席に入る前にやっている
 動作のようなものですね。


  ・準備動作を、「いつも同じ順序で、同じリズムで実行すること」
   が確率の高いショットにつながることは実験でも
   確かめられている。(p59)


■そして、自分独自の肯定的な
 セルフトークを持つことが大切です。

 特にうまくいかなかったとき、
 どう気持ちを切り替えれば、その影響を
 次に残らないか知っておく必要があるのです。


  ・青木功プロの若いときの口癖だった「しゃんめー(仕方がないだろう)」
   は、自分を罰しない「代替思考」の傑作だったのではないだろうか。
   (p92)


■スウィングについては、アマチュアは、
 グリップやトップや、フェースの開きや、
 足の動きなどいろいろな点を気にしている人が
 多いようです。

 しかし、プロは、スウィングは最初だけチェックして、
 あとはイメージで打っているようです。


  ・「トップができたら、あとはボールをしっかり打つ」・・・
   ゲーリー・プレーヤーも、「バックスイングの最初の30センチが
   うまく引けたら、あとは打つことだけしか考えない」と書いていた。
   (p110)


■それ以外にも、ボールを打ったところに目線を残すなど
 技術的な紹介もありますが、
 やはり、心理的なところから工夫してみることで、
 短期間に効果が実感できるのではないでしょうか。

 ゴルフだけでなく、あらゆるスポーツに適用できる
 うまくやるコツが入っている本だと思いましたので、
 ★4つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・アイカメラを使って、プロとアマチュアの
   パッティングのときの目の焦点を調べたことがあった。
   プロの目線は、ボールを打った後でもボールのあった
   位置に残されていた(p32)


  ・セルフトークは単純な肯定文のほうがよいとされている。
   「このパットをしっかり打つ」とか「カップの右から入れる」
   というような言葉遣いがよいと考えられている。(p101)


  ・上級者は「これから打とうとするボールの着地点」
   に注意を向けるが、初心者は「入れてはいけない池やブッシュ」
   に注意を向ける。(p117)


  ・クラブヘッドの重さを感じとる(p183)


▼引用は、この本からです。

なぜナイスショットは練習場でしか出ないのか―本番に強いゴルフの心理学 (幻冬舎新書)
市村 操一
幻冬舎
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おすすめ度の平均: 3.5
3 やや難解
3 タイトルの内容は一章だけ。軽い読み物としては、少し読みにくい本。
4 なるほど。

【私の評価】★★★★☆(82点)


■著者紹介・・・市村 操一(いちむら そういち)

 1939年生まれ。教育学博士。
 筑波大学名誉教授。東京成徳大学臨床心理学科教授。
 元日本オリンピック委員会スポーツカウンセラー。

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■関連書評■
a. 「ゾーン メンタルトレーニング」スティーブ・ウィリアムズ
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b. 「新インナーゲーム」ティモシー ガルウェイ
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