「工場はなぜ燃えたか?」丸田 敬、エネルギーフォーラム(2005/12)


(私の評価:★★☆☆☆:人によっては価値を見い出すかもしれません)


■著者紹介・・・丸田 敬

 1958年生まれ。大学卒業後、短期間のサラリーマン生活を経て
 世界放浪。帰国後、技術雑誌編集者を経て86年エンジニアリング
 ジャーナル入社。副編集長、編集長を経て97年退職後、フリーとなる。
 99年、重化学工業通信社において「エンジニアリング・ネット
 ワーク誌」を編集長として創刊。

●日本経済の不調の影響で、多くの会社では、
 大幅なコスト削減が行われました。

 それは交際費にはじまり、広告、人件費・・・そして修繕費など
 すべての経費について見直しがなされたはずです。

 ・「『経費一律3割カットにしたので、メンテナンスコストも3割削って下さい』
  と言われるんですよ・・・確かに、交際費もメンテナンスコストも、同じ
  経費である。しかし、経費の性質はまったく異なる。メンテナンスは
  製造業の根幹である生産に直接関係する(p15)


●しかし、コストを削減すれば、必ず反動がきます。

 この本では、メンテナンスと人材へのコストを削った結果、
 日本の設備のメンテナンスが危ない! ということを指摘しています。


●この本を読んで、日本の設備産業の将来に危機感を持ちましたが、
 解決策について弱いところがあったので、★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・アメリカのオートメーション関連の調査会社ARCアドバイザリーグループ
  によれば「事後保全で10かかっていた保全コストは、予防保全で5、
  予知保全で1に軽減できる」と言う。(p59)


 ・電力業界は従来から、メンテナンスをプラントや機器メーカーに依存しており、
  技術的蓄積が乏しいと言われている。しかも電力事業は自由化の方向にあり、
  新たな競争に晒される可能性もあり、今後はいかに効率の良いメンテナンスを
  実施するかが課題となっている。(p160)

「工場はなぜ燃えたか?」丸田 敬、エネルギーフォーラム(2005/12)
¥1,995(私の評価:★★☆☆☆:人によっては価値を見い出すかもしれません)

■関連書籍

 ・「重大事故の舞台裏」⇒ http://www.1bk.biz/judai.html
 ・「失敗百選」中尾 政之⇒ http://www.1bk.biz/shipai.html
 ・「ゼロから学ぶリスク論」田辺 和俊⇒ http://www.1bk.biz/zeroka.html


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