「礼儀覚え書」草柳大蔵、グラフ社(2000/05)¥1,470

礼儀覚え書―品格ある日本のために
草柳 大蔵
グラフ社 (2000/05)
おすすめ度の平均: 5
5 「大人」になるための必読書(1)
5 実例をあげての礼儀指導にてとても有用
5 日本の礼儀作法
(評価:★★★☆☆)

●“礼儀正しい人”ということばがありますが、社会人として礼儀が必要で
 あることはいうまでもありません。礼儀があってこそ、先輩との意思疎通が
 容易になり、よい雰囲気で仕事ができるのです。


 ・“ああ、あの男はおれが部屋に入るまで座らないで、立って待っている
  ような男だよ“(p15)


●それでは礼儀はどのようにして、学ぶのでしょうか。それを教えてくれるのは
 両親であり、先生であり、職場の先輩なのでしょうが、私はビジネスマナーに
 ついては本を読むということを第一にあげたいと思います。


●ビジネスマナーについての本を読む、つまり、基本的なビジネスマナーを
 一通り覚えるのです。


●その業界特有のマナーについては、先輩からの指導を受けたり、OJTで
 やってみるということになりますが、基本については自分で本を読んで学ぶ
 べきです。なぜなら、基本的なマナーも知らなければ、第一印象が悪くなり、
 それを挽回するのは大変なことだからです。


 ・国会議員や売れっ子の学者がときどき犯すミスだが、名刺を交換しながら
  相手がまだ頭を下げているのに、別の人の顔に視線をあてて「いやあ、
  この間はどうも」とやることが多い。(p98)


●この本では、重要な基本マナーから応用まで、著者の草柳大蔵さんの経験を
 含めて教えていただけるのですが、もっと早く読んでいれば、自分の失敗を
 防げたのにな、とおもう点がいくつかありました。


 ・言ってはいけないこと・・・第一、過去を語るなかれ。酒でも入ると、
  自分の過去を滔々と述べたがる人種がいる。・・・もうひとつ、ある。
  他人から問われないかぎり、家族の“栄光”を話題にするな(p143)


●一部、今にはそぐわないな~と思うものもありますが、長寿社会の日本に
 おいては、老齢人口比率はどんどん増えていくわけですから、その年代の
 マナーを知ることは、これからさらに重要になってくるのです。


 ・昔のゴルファーの第一のマナーは「そこに一人でもゴルフをしない人が
  いたら、けっしてゴルフの話はしない」ということでした。(p22)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・宮城教育大学:先生が、指定された大教室に入っていって、まず驚いた
  ことは、教室じゅうがタバコの吸殻だらけ、机の上は埃だらけ、という
  光景でした。それに始業のベルが鳴ってから学生がゾロゾロ入ってくる。
  先生は開口一番、「さあ、みんな掃除しようや」と言いました。(p28)


 ・先手先手を打ってくるような「気くばり」もあるようで、秘書や副官に
  これをやられると、上級者はかえって気疲れするという話を聞いた。
  「できる秘書は出世しない」、ビジネスマンの間で聞かれる言葉だが、
  「気くばり」も頭の使い方ということではないか。(p137)


 ・一家にはちゃんと仏壇がある。自分で求めたものにせよ、到来物にせ
  よ、最初の一箇は仏にそなえ、手をあわし、四、五分してから自分で
  食べるというのが、どこの家でも作法にしてきたことだろう。(p177)


 ・フランスでは、黙って食事をする人のことを「あの人は犬のように食べる」
  と言う。(p234)


 ・アメリカで十数店のカフェテリアを経営するユダヤ人に、“成功の秘訣”
  を聞いたことがある。「それに答える前に、君は、サービスという英語の
  スペルを知っているかね」「サービス?知ってますよ。SERVICEで
  しょう」「そう、そのとおり。その最初のSはスマイルのSなんだ。サー
  ビスはスマイルからはじまるんだよ」(p96)


「礼儀覚え書」草柳大蔵、グラフ社(2000/05)¥1,470
(評価:★★★☆☆)


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