グラフ社 (2000/05)

「大人」になるための必読書(1)
実例をあげての礼儀指導にてとても有用
日本の礼儀作法●“礼儀正しい人”ということばがありますが、社会人として礼儀が必要で
あることはいうまでもありません。礼儀があってこそ、先輩との意思疎通が
容易になり、よい雰囲気で仕事ができるのです。
・“ああ、あの男はおれが部屋に入るまで座らないで、立って待っている
ような男だよ“(p15)
●それでは礼儀はどのようにして、学ぶのでしょうか。それを教えてくれるのは
両親であり、先生であり、職場の先輩なのでしょうが、私はビジネスマナーに
ついては本を読むということを第一にあげたいと思います。
●ビジネスマナーについての本を読む、つまり、基本的なビジネスマナーを
一通り覚えるのです。
●その業界特有のマナーについては、先輩からの指導を受けたり、OJTで
やってみるということになりますが、基本については自分で本を読んで学ぶ
べきです。なぜなら、基本的なマナーも知らなければ、第一印象が悪くなり、
それを挽回するのは大変なことだからです。
・国会議員や売れっ子の学者がときどき犯すミスだが、名刺を交換しながら
相手がまだ頭を下げているのに、別の人の顔に視線をあてて「いやあ、
この間はどうも」とやることが多い。(p98)
●この本では、重要な基本マナーから応用まで、著者の草柳大蔵さんの経験を
含めて教えていただけるのですが、もっと早く読んでいれば、自分の失敗を
防げたのにな、とおもう点がいくつかありました。
・言ってはいけないこと・・・第一、過去を語るなかれ。酒でも入ると、
自分の過去を滔々と述べたがる人種がいる。・・・もうひとつ、ある。
他人から問われないかぎり、家族の“栄光”を話題にするな(p143)
●一部、今にはそぐわないな~と思うものもありますが、長寿社会の日本に
おいては、老齢人口比率はどんどん増えていくわけですから、その年代の
マナーを知ることは、これからさらに重要になってくるのです。
・昔のゴルファーの第一のマナーは「そこに一人でもゴルフをしない人が
いたら、けっしてゴルフの話はしない」ということでした。(p22)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・宮城教育大学:先生が、指定された大教室に入っていって、まず驚いた
ことは、教室じゅうがタバコの吸殻だらけ、机の上は埃だらけ、という
光景でした。それに始業のベルが鳴ってから学生がゾロゾロ入ってくる。
先生は開口一番、「さあ、みんな掃除しようや」と言いました。(p28)
・先手先手を打ってくるような「気くばり」もあるようで、秘書や副官に
これをやられると、上級者はかえって気疲れするという話を聞いた。
「できる秘書は出世しない」、ビジネスマンの間で聞かれる言葉だが、
「気くばり」も頭の使い方ということではないか。(p137)
・一家にはちゃんと仏壇がある。自分で求めたものにせよ、到来物にせ
よ、最初の一箇は仏にそなえ、手をあわし、四、五分してから自分で
食べるというのが、どこの家でも作法にしてきたことだろう。(p177)
・フランスでは、黙って食事をする人のことを「あの人は犬のように食べる」
と言う。(p234)
・アメリカで十数店のカフェテリアを経営するユダヤ人に、“成功の秘訣”
を聞いたことがある。「それに答える前に、君は、サービスという英語の
スペルを知っているかね」「サービス?知ってますよ。SERVICEで
しょう」「そう、そのとおり。その最初のSはスマイルのSなんだ。サー
ビスはスマイルからはじまるんだよ」(p96)
「礼儀覚え書」草柳大蔵、グラフ社(2000/05)¥1,470
(評価:★★★☆☆)
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