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【書評】「2035年 増える富・消える富の見分け方 インフレ地獄を生き抜く資産戦略」小林 大祐

2026/03/12公開 更新
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「2035年 増える富・消える富の見分け方 インフレ地獄を生き抜く資産戦略」小林 大祐


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー


勝てる投資とは

富士ゼロックスの社員として働きながら、ラジコン販売や不動産リフォームの副業を始め、不動産投資で37億円の資産を築いた著者に秘訣を教えてもらいましょう。


著者は「勝てる投資しかしない」という。なぜなら、一度大きな失敗をしてしまうと,リカバリーに3年,5年かかるからです。「勝てる投資」とは、「確実に価値が下がらない物」を購入することです。


具体的には、デフレ経済下では、超高級時計、超高級車、ニーズの多い不動産を購入してきたという。


もし手元資金5000万円があるとしたら、それを担保に金融機関から融資を受け,値下がりしにくい5000万円の不動産を購入するのです。そして、家賃収入で20年かけてその借金を返済していきます。ポイントは借金を返済した20年後、不動産の価値が下がっていない、ということなのです。


他人資本を最大限に調達し,時間をかけて自己資本へと転換していく(p246)

値上がりする不動産とは

値下がりしない不動産は、それほど多くありません。日本の不動産で価値が上がるのは、「再開発が行われる地域」「新駅が開業する地域」,「希少性が高い価値のある地域」だという。


「希少性が高い価値のある地域」としては、東京の都心部やトヨタ自動車が本社や工場を置く愛知県豊田市を紹介しています。


逆に値下がりする不動産は、地方の高利回りの物件です。「利回りが高い」ということは、価値が下がっていくリスクが高いということなのです。


また、「区分所有マンション」も共有部分の存在する不動産は,将来の修繕費や管理費が自分だけではコントロールできず、不利な投資であるとしています。


不動産投資信託J-REITも、不動産会社の二軍物件を集めたもので、普通の投資信託のように上がったり下がったりするので、予見性が低いとしています。


富裕層は・・地方物件を手放し、資産を都心や海外に移し始めている(p74)

世界的な金融危機に備える

著者は8億円以上の現金を保有しているという。それは、世界的な金融危機が発生する可能性を考えているのです。金融危機となれば格安の不動産が市場に出てくるので、それを買うための現金を手元資金として用意しているのです。


過去には1929年の世界恐慌、1987年のブラックマンデー、2001年のITバブルの崩壊、2008年のリーマンショック、2020年からのコロナウイルスのパンデミックが起きています。世界的なインフレ、アメリカの関税政策、米中対立を背景にしたウクライナ・ガザ 戦争などにより、国際的な信用不安や経済ショックを起こす可能性があるわけです。


著者はお金余りの平時から、お金が貴重になる有事に変化が起こることを予想しているのです。


有事のときには買い手はそうそう現れない・・・格安で良い物件を入手できるこのチャンスを生かすには,現金が必要だ(p242)

日本のリスク

富裕層は「国籍」「資産運用」「住居」「事業」「余暇」を最適な国に置き、なるべく税金を払わずに快適に暮らすことを考えているという。これらすべてを日本に置いている私たちは、日本の近くで紛争が起きればリスクをすべて受けることになるのです。


例えば、沖縄に駐留している米軍がグアムへの移転を進めており、日本は丸腰状態に近づいていると著者は指摘するのです。


中国人が日本の不動産を爆買いしており、著者は不動産の規制が必要と考えていますが、実際には、国会は親中派の議員でが多く、規制は骨抜きになるだろうと悲観的です。


なるほど不動産を見ている人は、日本と世界をこう見ているんだと感じました。金融危機を含めて、どのようなことが起きても、大丈夫なように準備しておくことだと理解しました。


小林さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・3億円を超えたら分散は必須である・・・具体的には,国内と海外,現物資産と金融資産(p247)


・都市部の不動産は価格が下がりにくい安全資産であり、相続税対策としても有効だ(p74)


・「経営・管理ビザ」・・・500万円程度の出資で取得可能・・・怪しい輩も容易に入り込めるデメリットのほうが大きく,日本の不動産の無秩序な買いたたきや治安の悪化を招いている(p213)


・幸せの定義とは「自分が人生をかけて成し遂げたいこと」を明確にすることだ(p260)


▼引用は、この本からです
「2035年 増える富・消える富の見分け方 インフレ地獄を生き抜く資産戦略」小林 大祐
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小林 大祐 (著)、KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(89点)


目次


第1章 グレートリセットで淘汰される99%の末路
第2章 不動産神話の終焉
第3章 最後の仕込みどき 
第4章 インフレ地獄を逆手にゼロから資産3億円を作るロードマップ
第5章 99%が知らない「非常識な9の黄金ルール」


著者経歴


小林 大祐(こばやし だいすけ)・・・1976年生まれ。ホームコンサルティングソリューションズ株式会社代表取締役。大学卒業後、情報通信系企業に就職。関連会社解散後に親会社である富士ゼロックスに転籍。27歳の時に「兼業」で創業。不動産投資で資産37億円を築く。YouTubeチャンネル「不動産アニキの非常識な投資学」は登録者数10万人。


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